カミングアウトサロン「ユリイカ」への最初で最後の訪問その1



最初で最後の訪問

2024/8/31で閉店するというカミングアウトサロン「ユリイカ」にお邪魔した。
このお店のことは、スパンクという漫画を読んで知っていた。
だが行く機会がなかったため行くこともなく月日が流れていた。

そんな折、知人に「お店が閉店しちゃうから、閉店する前にぜひ行った方がいい」とススメられた。知人も一緒に行くというので、それならということで行くことになった。(これが最初で最後の訪問だ)

お店のホームページは下記リンクから

そのお店は池袋にある。
知人と合流した僕はエレベーターに乗った。
お店の階に着くとすぐ右横に扉があった。
その扉の向こう側に、カミングアウトサロンがある。

知人と一緒に入ると、お店のキャストさんが出迎えてくれた。
そのキャストさんも、もちろん女王様だった。

料金設定と問診票

中に入るとカウンターがあったので、そのカウンターに座った。
女王様から料金の説明と問診票の説明を受ける。
男性は新規入会金 6,000円 、フリータイム 17,000円 、3hまで 13,900円 、1hまで 6,000円という料金設定になっている。
女性ももちろん入店できてフリータイム 2,500円になっている。(飲み物はどちらもフリードリンク)

一通り説明を受け(問診票の話はこの後)、飲み物は何がいいかと聞かれたので烏龍茶を頼んだ。
烏龍茶を飲みながら、その問診票を眺める。
そこに記載されている項目に目を通しながら、自分の興味がある性癖に丸をつける。
項目を見ていると、自分がどれが興味があるのか言語化するのは難しい。
意外と丸がつかない。

結局、詳しく書けと言われた問診票には二、三個丸をつけたのみで女王様に提出することになった。(後ほどこれがアダに)

知人、縛られる

僕はしばらくカウンターに座っていた。
なぜなら、その異様な雰囲気にのまれていたからだ。

そこではパンツ一丁の男性たちと、女王様がSMに興じていた。
そして、僕の知人が今まさに女王様の手によって縄で縛られようとしていた。

知人は縛られているにもかかわらず、ペラペラと喋っている。
決して女王様に反抗しているというわけではないが、その饒舌さは完全にはオモチャになれない知人の姿を見た気がした。

そんな知人は痛みに弱いらしく、「いたーい」と時折、声をあげていた。
声量があるため、その声はまるで咆哮のようだ。

咆哮は部屋に響き渡るが、女王様の手が止まることはない。
知人は女王様によって、見事に縛り上げられた。

そんな知人を傍観していた僕だったが、女王様の目にとまった。
「ここでは身体が悪くないのなら、男性は床に座ることになっている」
そう告げられた僕は、もちろん黙って従った。

次回予告(シュポンの魔の手)

次回、「シュポン!!」と鋭い音を響かせる鞭が男たちを叩く。
僕はそれを見学のつもりで見ていたが、もちろん見学で終わるはずがない。


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