自分を受け入れる旅:男の子とMの子の堂々巡り(往復書簡)その14
私の内に宿るMの子へ
短い梅雨でしたね。
これからさらに暑くなると思うと気が滅入りますね。
お返事読ませていただきました。
貴方がこの書簡のやり取りを一旦、やめたいというのであれば私はそれに従います。
そして今回のこの手紙で一旦、ラストになるということですね。
では返信をしていきましょう。
貴方の手紙で今回、印象に残ったのは貴方は自分の存在が強すぎて他人がいないと言ってるところです。
なるほどと思いました。
貴方は他人がいない。
私は自分がいない。
だから、ここに私たちの硬直状態があるとも。
その通りです。
なにもかも。
貴方の言う通り旅を一旦、中止するべきでしょう。
このまま進んでも私たちは自分を受け入れることができない。