先手必勝
こんにちは、乙訓野添です。今日は昨日一昨日と打って変わって、ちょっと暖かいですね。炭酸水が美味いです。
「振った者勝ち」という言葉があります。これは言葉の通り、先に振った方が勝ち、つまり、精神的ダメージが少ない、という事です。なぜこんな事を言うかというと、先に振られて精神的ダメージを受ける事が多かったからです。
出会い戦線において、非モテ男とか弱者男性というのは、とかく立場が弱い。イケメンや強者男性なら、女の方から寄って来て好き放題に食い散らかせるのでしょうが、そうじゃない我々は、親指が腱鞘炎になったり、指先にタコが出来るほど、メッセを送りまくり、やっとこ一人か二人と会話できる所に持っていくのが精一杯です。なので、付き合うまでは切られない様に、とにかく女の顔色を窺い、機嫌を取り、土俵際に追い詰められても、なかなかリタイアしようとはしません。内心では、「もう無理かな」と思っていても、こっちから切ってしまったのでは、その時点でゲームオーバーになってしまうからです。これまでの労苦を鑑み、僅かな希望にも縋りたいのです。
しかし、そこまでしても、切られてしまう。となると、その精神的ダメージは大きなものですし、本人が意識する以上にダメージを食らっている場合もあります。
これは付き合いだしてから、振られるケースでも同じで、むしろ付き合って、楽しい時間も過ごしたからこそ、ダメージは半端なく大きいものになります。
内心は、別れが近いかも、と予感する場合があっても、自分の方はまだ相手が好きとか、次の後釜がなかなか見つからないとか、そういった事情で別れたくないと思っている。しかし、相手から先制攻撃を食らうと、やはり精神的な被害が甚大な訳です。
この手の話しを女性に聞くと、別れが近いと感じた女性は、自分から相手を振るケースが多い様です。自立した考えを持った女性ほど、そうした傾向が強い様です。女性だって、振られたら心に傷を負い、痛めるのです。それを嫌って、自分から振る、という訳です。
「振った者勝ち」というのは、別れる決心を先にして、来るべきダメージを軽減する、という意味であろうと思います。また、相手に縋りつかない、自分の立ち位置を相手よりも下にしない。そういう基本的なスタンスだと考えます。そういう意味で、恋愛とか夫婦の関係は、対等なものでないと、どちらか片方が辛い思いをするものなのでしょう。
自分は恋愛弱者ですので、先手を取られて辛い思いをした事は多々あります。そんな時思うのは、「自分は弱いな」という事です。別にチビでもハゲでもなく、仕事も稼ぎもあるのに、どうしてこうも下手に出なきゃならないのか。そう考えて、自由恋愛から退場する人も数多くいます。
ただ、退場してしまったのでは、出会いは全く得られません。はやり、ゲームから降りてはならない。しかし、矜持は損なってはならない。その為には、損切りする覚悟を持つ必要もあると思います。
ダメだと感じたら、さっさと切って次に行く。要するに「振った者」になるのです。確かに、それまで積み上げたものを自ら放棄するのは、損失感が大きいのですが、それ以上に振られた時のダメージの方が大きい事を考えると、やっぱり見切りは必要です。これも恋愛力の一つではないか、と自分は思います。
今回のnoteはここまで。何事もそうですが、成功する事よりも失敗する事の方が多く、ダメージコントロールを如何に出来るかが、生存率を高める秘訣です。いいねやコメントいただけると励みになります。最後まで読んでいただき、有難うございました。