感情を幸福のエネルギーに変える
私たちは、願いを叶えたいと理想を思い描く際に、必ずと言って良いほど思考に邪魔をされます。
例えば、「お金持ちになりたいけど頭が悪いから」とか、「結婚したいけど良い人がいない」、「健康になりたいけど医者に見放された」、「年だから、ブスだから、あの人がこうだから、環境が悪いから…」というように、諦める理由を挙げたらきりがありません。
しかも、この思考は厄介で、正しいふりをしていて尚かつ自分の中の常識となっているため、この考えが間違っているとは見破りにくいのです。
こうした思考に邪魔をされることで、願いが叶わなくなってしまうのです。
例えば、電車に乗って目的地に行く際には、「事故に遭ったらどうしよう」とか、「具合が悪くなったらどうしよう」とは考えません。
「絶対に○時までに目的地に到着するぞ」と決めているため、その通りになります。山登りなども同じです。
理想を現実にするのも同じ原理です。願いを叶えるコツは、叶った状況をイメージすること、叶えると決めること、これだけで十分です。あとは勝手に事が運びます。
思考に操られて「うまくいくはずがない」と思い込むから願いが叶わないのです。
例えば、豪邸に住みたいと思ったら、経済的なことや現在の状況は一切考えず、その豪邸に住んでいる様子をイメージして具体的に想像するのです。
そして、その場所に住んでいるように振る舞うのです。それが心からの願望であれば、必ず現実になります。そこに辿り着くまでのプロセスを考えなくても大丈夫です。
あなたが世界的スターと結婚したいと考える場合、その人のことを思い浮かべてじっと念じてみてください。
そのスターとの結婚生活を鮮明に思い浮かべるのです。
「スターと結婚したい!」と強く念じるのです。自分の写真とスターの写真を合成してイメージするのも良いでしょう。
その思いが直感に従ったもので、強い感情であれば必ず結果が出ます。本当にそのスターと結婚できるかもしれませんし、それ以上に自分にピッタリな相手が現れるかもしれません。
もし望んだ願いが叶わないときは、必ず理由があるのです。実はそのスターがとんでもない悪者だったり、相性が悪かったりするかもしれません。
理想は、自分にとって一番良い形で現実になります。その人に相応しくない夢は叶わないのです。
高齢女性がプロ野球選手になりたいと念じても、それがその人にとって本当の幸せでないなら、別の形で願いが叶うようになっているのです。孫がプロ野球選手になるかもしれません。
ただし、どんなに願っても周囲に不調和を生む願いは叶いません。
「誰かを不幸にしたい」「他人のものを盗みたい」「自分だけが得をしたい」「麻薬をやりたい」「不倫したい」といった願望は、心から望んでいるように感じられても実は自分への洞察力が浅いのです。
願望=感情というのは、一歳の赤ん坊と同じです。赤ん坊は目的を持ちませんし、誰かの不幸を望んだりもしません。
嫌か嫌でないか、快か不快かのどちらかです。
例えば、「誰かを不幸にしたい」という願望があるとします。そこには嫉妬や憎悪、復讐心などの第二感情が隠されています。
根底にあるのは「嫌だ」という本音なのです。そこに思考が覆い被さって復讐心などが芽生えてくるのです。だから、それらの第二感情は、よく洞察する必要があります。
なぜ私はあの人を不幸にしたいのか、きっと自分よりも目立って悔しいんだ、嫉妬しているんだ、私も本当はあんな風になりたいんだ、悔しい!悔しいよ!嫌だ、本当に嫌だ、嫌い嫌い!あの人大嫌い!私はあの人に負けないくらい自分の夢を叶える!きっとやりたいことで成功する!
といった具合です。
不思議なことですが、このように感情を発散させることで物事が解決する例はたくさんあります。
相手に直接怒りをぶつけてしまうと喧嘩やいじめになり、皆が不幸になりますが、自分の中で発散させると、物事が最も良い形で解決するのです。自分にとっても相手にとっても。不調和から調和へと変わるのです。
黒魔術のようで怖いと思われるかもしれませんが、相手の不幸を願うのとは異なり、あくまでも自分の感情に従って吐き出せば、物事は全てうまくいきます。それに、嫌な相手にとっても最善の形で罰のような結果が出るのです。