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夏休みは先生も夏休み?

元公立学校教員の津島とーじんです。
今回は高校で働いていた当時、夏に友人と会うとよく聞かれたことにお答えします。

「夏休みはずっと休み?」

7月後半から8月に友人に会うと必ずと言っていいほど聞かれました。
答えは当然「NO」です。
確かに、終業式が終われば夏休みに入ります。
平常の授業はありません。

高校教員の夏休みの業務

  • 面談(担任や進路指導部)

  • 補習(授業の補充だったり、受験指導だったり)

  • 部活動指導

  • 2学期以降の授業の準備

  • 校務分掌

  • 研修(悉皆であったり、希望を出したり)

  • その他雑務 などなど

 学校によって多少の差はあると思いますが、ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。
 特に担任をしていると避けて通れないのが3者面談。クラス全員と実施するので、これだけでもまず物理的にかなりの時間を要します。仮にそれぞれのご家庭と15分程度だったとしても、保護者の方々の都合もありますから時間も飛び石だったりしますので、単純に1時間で4件……とはいかない訳です。さらに、踏み込んだ話をする必要があったりすると色々と気を使うことも多く、夏の1大イベントです。
 補習に関しては学校によって差異が大きいとは思います。私の勤務していた学校は割と補習を実施していたので、結局教科指導をやっていたことになります。
 部活動指導は本当に個人差があります。私は専門外の運動部を指導しなければならない時期があったのですが、熱中症の危険のあるこの時期、目を離せないので半日ないし1日グラウンドで過ごすことも多かったです。おかげで見事に日焼けしており、友人に会うと「夏休みだけら海でも行って焼いてきたのか?」とよく尋ねられましたが、見事なTシャツ半パン靴下焼けでリゾートとは程遠かったです。しかも盆休み明けに大事な大会を控えていて、盆休みすら休めない!!!

夏休みは無いの?

 決してそうではありません。
 自治体にもよるのかもしれませんが、私が働いていた地域は、7月から9月の間に「半日×10(つまり5日分)」夏季休暇が取得できることになっていました。
 これを各自で申請して夏休みを取っていくわけなので、夏休みはあります。月曜から金曜まで申請して、前後の土日をつなげれば9連休となります。実際にそうしている人もいます。私の勤務していた学校では担任をしていない人は結構ドカンと休んでいる方が多かったです。

休んでた?

 要は夏休み中のタスクを整理して自分でスケジュール管理をしていけばいつ申請してもいいのですが、前述のような業務が立て込んでくるとまとまった休みが取れないことも正直言って多かったです。それに7月から9月にとっても良いと言われても、課業期間中に取れてもせいぜい半日だし。そもそも夏休みはだんだん短くなっているし。
 とらないと消滅してしまうので、部活や補習で半日だけ仕事がある日に半日単位で取っていく、ということもよくやっていました。しかし、1学期中に様々な行事で代休が発生していると代休を優先的に取っていかないといけないので、休みが取れないときに限って代休もたまっていることも多く、使い切れなかった経験もしています。
 定時に帰れることも多かったから平常と比べれば時間に余裕があるとは感じていましたが、部活の主顧問をし、担任をすることが多く、補習の担当をすることも多かった私は、あまりまとまった休みは取れていなかったように思います。

 これはあくまで私個人の経験なので、時間の管理や業務の割り振りがうまい方(や仕事を振られにくい方)ならもっと充実した夏休みを過ごされている方もいらっしゃると思います。

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