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真夜中万華鏡

夢の中に万華鏡が現れた時に覗いて良いものだろうか。
黒くて丸いちゃぶ台にそれはひとつ置いてあった。なんとなく手にとってはいけない雰囲気を感じてその日は目を覚ました。
何日かするとまた似たような夢を見た。続きかな‥
万華鏡は立ててあり底が上を向いていた。だれのかな。
この世界は私の脳内が作り出したもの、では私のものということにしても良い。左手で掴みくるんとひっくり返し片方の目を瞑る。
なんとも懐かしい気持ちになった。お日様のあたる広い部屋は昔の友達のお家だった。少しの間回して台へ戻した。

万華鏡の夢は続いていた。もうメニューに載っているのかな。
繰り返す夢は何個かあった。そういうのは人と喋っているとみんな見る夢と知る。万華鏡の置かれた台の前に座り頭を寝かせてひとりの夜を感じた。このちゃぶ台の感触‥
目を閉じると自由に模様が浮かぶ。
それは自分で自在に操れる。
だから、万華鏡を目に当てる事にした。想定外だから楽しい。予想を裏切られても雑多に混ぜられていく世界に吸い寄せられる。

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