ラグビーワールドカップ2023 アイルランド対南アフリカ戦感想
ラグビーワールドカップ2023 プール戦で最も注目していたアイルランド対南アフリカ戦の感想。
現在世界ランキング1位のアイルランドと2位で前回大会優勝国の南アフリカの激突。間違いなく世界最高峰の戦いに興奮なしには見られなかった。
アイルランド 13-8 南アフリカ
両国とも結構ミスが見られた。それは対戦相手のプレッシャーによるものだと考えれば納得がいくが、そうでないものも散見された。試合序盤にアイルランドがマイボールラインナウトを続けてミスしたのは、南アフリカのプレッシャーだけではないだろう。南アフリカが珍しくプレースキックをはずしまくったのもそう(成功率は1/5)。
ミスも多かったが、それ以上に両国の攻防に興奮せずにはいられなかった。両国ともディフェンスの良さに定評があるが、デザインされた攻撃にも驚かされた。それでもはね返す両国のディフェンス。結局、両国ともトライは1つにとどまった。プレースキックの精度で勝敗は決した。
ペナルティキックを普段通り決めていれば南アフリカが勝っていたが、試合結果が示すとおりアイルランドの強さを感じた試合だった。それはリザーブに7人ものフォワードを配し(普通のチームはリザーブにフォワード5人、バックス3人)、フォワード勝負を志向してきた南アフリカに対して、後半の序盤にスクラムでやられたものの、試合終盤はフォワード戦でアイルランドが優位だったことからもそう感じた。
しかし南アフリカにまだその余力を感じる一方、アイルランドはすでにフルスロットルという印象。これが決勝トーナメントでの戦いだったら。そう考えれば、南アフリカの強さを印象付けられた試合だった。