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道徳と国語の違い
結論
道徳と国語の違いの私の結論を先に言います。なぜならここが一番意識しなければならない大切なことだからです!!
道徳「太郎君はどんな気持ちでしょうか」
→とても悲しいと思います。そのわけは私も前同じようなことがあったとき悲しかったからです。
国語「太郎君はどんな気持ちでしょうか」
→とても悲しいと思います。そのわけは教科書の○○ページの○○行目に○○と書かれているからです。
目標の違い
なぜこのような違いが出るのか、そのわけを整理します。
道徳では「よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うこと」が目標とされています。具体的には、思いやり、正義感、誠実さ、命の尊さ、公共心など、社会の一員として必要な価値観を育むことに重点が置かれています。
国語は「言語活動を通じて、考える力、感じる力、表現する力を育成すること」が目標です。読む・書く・話す・聞くの4技能をバランス良く育て、論理的思考力やコミュニケーション能力の向上を目指します。
学習内容、方法の違い
道徳は「4つの視点」(自己、他者との関わり、社会や集団との関わり、自然や崇高なものへの敬意)に基づき、発問やディスカッションを通じて考えを深める授業が中心です。
指導法: 「考え、議論する道徳」として、生徒同士の対話や多様な価値観の共有を重視します。
国語は読解指導、作文指導、文法学習、語彙の拡充など、体系的に言語能力を育成します。言語活動の中で、論理的に考えたり、自分の考えをわかりやすく伝えることが求められます。
指導法: 読書感想文や説明文の要約、討論活動など、多様な言語活動を通じて思考力と表現力を養います。
評価方法の違い
道徳は数値評価は行わず、児童生徒の「内面的な成長」や「考え方の変化」を重視します。観察、記述式評価、ポートフォリオなどを通じて、個々の気づきや成長過程を記録します。
ポイント: 評価は成績ではなく「振り返り」の要素が強い
国語は読解テスト、作文、スピーチ、語彙テストなど、明確な評価基準に基づき数値化が可能です。知識・技能、思考力・表現力、主体的な学びの姿勢など、多面的な観点で評価します。
ポイント: 客観的な評価基準が存在し、成績化されます。
まとめ
道徳は「心の教育」として、価値観や倫理観を深く考えることに重点
国語は「言語の教育」として、思考力や表現力の育成に重点
このような違いから同じ発問でも、それに対する発言内容が違ってきます。以上のことを年度当初に子どもたちに理解してもらうことが大切です!!