第97回アカデミー賞ノミネート予想第3弾！（主演女優賞とか）
第97回アカデミー賞ノミネート予想第3弾！
1月23日に迫った第96回アカデミー賞ノミネート発表を前にノミネート予想をしていきます。第3弾は、主演女優賞、撮影賞、視覚効果賞、音響賞です。
主演女優賞
・シンシア・エリヴォ『ウィキッド ふたりの魔女』
・カルラ・ソフィア・ガスコン『エミリア・ペレス』
・マリアンヌ・ジャン＝バプティスト『HARD TRUTHS』
・マイキー・マディソン『ANORA アノーラ』
・デミ・ムーア『サブスタンス』
【ひとこと】作品賞でも強力な存在感を見せそうな作品からシンシア・エリヴォ、カルラ・ソフィア・ガスコン、マイキー・マディソンは主演女優賞でもパワフルな候補者になりそう。ミュージカル対決のエリヴォとガスコン、それを脇目に新星マディソンが軽快に走り抜ける。ガスコンがノミネートされればアカデミーの歴史が動くという意義もある。
彼女たち候補者の前に立ち塞がるのはデミ・ムーアだ。カンヌから始まった快進撃はアワードシーズンに入っても止まることを知らない。落ち目のTVスターに扮したムーアの身を削るような怪演に誰もが圧倒されている。ジャンルはホラーだが、ムーアが作り上げた勢いは作品を作品賞候補にまで押し上げる。ゴールデン・グローブ賞受賞で候補入りは決定的となった。
残る最後の一枠が熾烈なレースだ。
マリアンヌ・ジャン＝バプティストは確かな演技で批評家を唸らせたが、重要賞ではスルーされることが多かった。作品からのノミネートが主演女優賞以外にありそうにないのもよろしくない。マイク・リーの脚本候補がもっと盛り上がっていれば違ったのかもしれない。
アンジェリーナ・ジョリーも大事な局面での落選、受賞ならずが続き、このまま候補落ちの可能性大。オスカー的には伝統的な実在の人物演技なだけに粘りたいところだが…。
一方で、急浮上したフェルナンダ・トーレスが逆転候補入りのウェーブを起こしている。ジョリー、ウィンスレット、キッドマン等、スターたちを抑えてゴールデン・グローブ賞を獲得した。非英語パフォーマンスがどこまで受け止められるか。海外票からの支持が欲しい。
ジェイミー・リー・カーティスが助演賞で健闘しているのに引っ張られて、パメラ・アンダーソンもジワジワと盛り上がっているようにも思える。アメリカ俳優組合賞候補入りは俳優仲間からの熱い支持を証明している。
結論として、最後の一枠にはトーレスの線が濃厚な今日この頃だが、アワードシーズン中応援してきたジャン＝バプティストを予想する。（そして、いつも願望は叶わないことが多い）
リンクは各候補者を簡単に紹介した記事です。
撮影賞
・ブルータリスト
・名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
・教皇選挙
・デューン/砂の惑星 PART2
・NOSFERATU
【ひとこと】本当は驚愕のPOV撮影でエモーションを引き出した『NICKEL BOYS』のノミネートを願っているが、作品の人気が落ち着いてしまった感。アメリカ撮影監督組合賞では本戦ではなくスポットライト賞に選ばれた。組合賞では他にも『ウィキッド』『MARIA』が候補入り。特に後者はエドワード・ラックマンがフィルム撮影を駆使しているそうで支持が集まりそう。
視覚効果賞
・BETTER MAN/ベター・マン
・シビル・ウォー/アメリカ最後の日
・デューン/砂の惑星 PART2
・猿の惑星/キングダム
・ウィキッド ふたりの魔女
エイリアン：ロムルス
BETTER MAN／ベター・マン
シビル・ウォー アメリカ最後の日
デッドプール＆ウルヴァリン
デューン 砂の惑星 PART2
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
猿の惑星 キングダム
ライオン・キング：ムファサ
ツイスターズ
ウィキッド ふたりの魔女
【ひとこと】猿系が二作ある…。『グラディエーターII』もありそうだが、そういえばこれにも猿がいたな..。『ロムルス』にも愛を。
音響賞
・エイリアン：ロムルス
・名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
・デッドプール&ウルヴァリン
・デューン/砂の惑星 PART2
・ウィキッド ふたりの魔女
エイリアン：ロムルス
ブリッツ ロンドン大空襲
名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN
デッドプール＆ウルヴァリン
デューン 砂の惑星 PART2
エミリア・ペレス
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
ジョーカー：フォリ・ア・ドゥ
ウィキッド ふたりの魔女
野生の島のロズ
【ひとこと】『ブリッツ』の音も良かったぞ。