いくつ歳を重ねても等身大で輝き続ける〜アメリカ・フェレーラ〜
ACTORS PROFILE Vol. 24
アメリカ・フェレーラ
「バービー」
長後の都知事が選ぶ代表作
「旅するジーンズと16歳の夏」
1984年アメリカ生まれ。いくつ歳を重ねても等身大で輝き続ける。
グロリアはマテル社で働いている。思春期の娘を持ち、自分の老いや周囲の変化に戸惑い、憂鬱真っ盛りだ。そんなとき、彼女の目の前に強烈なピンク色を放つバービーが現れる。
▲フェレーラは、いつだって等身大だ。彼女はスクリーンデビュー作「REAL WOMEN HAVE CURVES」で、親からの家業を継ぐ期待と経済的な苦しみの中で大学進学を目指す高校生の主人公アナを演じた。この作品はメキシコ系アメリカ人の生活をリアリティたっぷりに描いていて、また様々な体型をありのまま受容するテーマを包括しており、フェレーラは瑞々しくも頼もしい演技をみせたそうだ。その観る者の親近感を一気に引き寄せる演技は、今では青春映画のアイコンの一つでもある「旅するジーンズと16歳の夏」でも見てとれる。仲良し4人組の高校生がバラバラに過ごした一夏を、一枚のジーンズを介して物語る作品で、成長の過程で女性が直面する困難や、感じる喜びや哀しみを描いている。ブレイク・ライヴリーやアンバー・タンブリン、アレクシス・ブレデルと共に、離れ離れでも絆を感じるアンサンブル映画を創り上げた。
これらの映画で印象的な活躍がある一方で、彼女にはテレビドラマでの代表作「アグリー・ベティ」がある。見た目は冴えない主人公ベティが、持ち前の明るさと知性で、厳しいファッション業界を逞しく切り拓いていく物語で、フェレーラは主人公を演じた。これらの作品選びから分かるのは、フェレーラはコメディ作品を通じて、等身大の自分であることの大切さを伝えていることだ。
▲なんと実写映画出演は7年ぶりとなる今年、フェレーラは「バービー」で憂鬱な母グロリアを演じた。バービー人形を販売するマテル社で働くグロリアは娘との関係に悩んだり、自分との老いに向き合っていた。そんなところにバービーランドからやって来たバービーが現れる。自信を無くしたバービーと共に、行動し、冒険することで、グロリアは人生に新たな意義を見出す。
▲今の時代を生きる女性の思いを代弁するかのようなスピーチ場面が目を惹く。デビュー作からフェレーラが役を通して向き合ってきたことが炸裂する。彼女は軽妙なコメディの芯のある重心となるのだ。
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・アメリカ・フェレーラのインタビュー映像
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