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⑥ 母と認知症と家族のはなし

10月 2回目の実家訪問
〜洗面所と母の衣類整理編〜


2022年10月8日〜9日

1日目
洗面所のシンク下には、バスマット、トイレマット、それ以外の物もごちゃごちゃと沢山置いてある。

必要なものを、適正な数だけ残して、古い物から処分することにした。

以前の母なら「もったいない。まだ使えるから置いといて。」と言うと思う。

でも今は、家の中がスッキリしていくことに、気持ちよさを感じるからなのか、手放すことができるようになってきた。

バスタオルや、フェイスタオルも、祖父母が使っていたであろう古いものが沢山残っていたが、棚に入るだけに減らすことができた。

結果、30リットルのゴミ袋5袋分を古布のリサイクル回収へ。

シンク下に溜まった30年分のホコリも取り除いて、だいぶスッキリさせることができた。母も喜んでいた。


午後は母と買い物へ。
最近、母の体重が落ちてきており、今まで履いていたスボンなどが、ブカブカになってしまったようだった。

ベルトでもごまかしきれなくなっていたので、スボンを購入する。

2日目
母の衣類は、何故かあちこちの部屋に散らばっていて、母も何がどこにあるのか把握できていない。しかも大量にある。

最終的には、姉の部屋だった場所に、衣類を集約させて、母の衣装部屋を作るのが目標。

そのためにはある程度、全体量を減らす必要があった。とにかく大量の服とカバン類が存在している。

1部屋に納まるようにするために、服を「処分する」というワードは母にとってはちょっとハードルが高いかもしれないなと思い、こんなサービスはどうかと母に提案してみた。

「古着deワクチン〜自立支援型・寄付つきお片付け商品〜」というもの。

利用申し込み(有料)をすると、衣類の専用回収キットが郵送されてくる。それは、Tシャツが120枚ほども入る大きな衣類回収袋。

その袋の中に、衣類だけでなく、靴やバッグ、アクセサリーや服飾小物、毛布なども入れることが可能なのだ。

そして集荷もしてくれるので、運び出す必要もない。

それを開発途上国へ輸出し、現地で販売再利用をすることで、雇用やビジネスに繋がる・・・ということらしい。

さらに、ポリオワクチンも贈ることができるとのこと。

寄付ということで支出にはなるが、母の気持ちとして、まだ着られる洋服がゴミになるよりは、気持ちよく手放せると感じてくれた様だったので、このサービスを利用してみることにした。


さてさて、母の衣類やカバン類の仕分け作業を開始。

私があらゆる所にある、母の衣類などを1か所に集める作業を行い、母がそれらを残すもの、寄付するものに選別するという分業でやってみる。

最初は判断に時間がかかって、私に相談していた母だが、選別する基準がわかってくると、自分で判断できるようになってきた。

痩せたことで明らかにサイズが大きすぎるもの、デザインが今の歳に合わないもの、同じようなものが他にある、などを基準に地道に作業をしていった。

それでも服の山がなかなか無くならないことに辟易した様子だった。私も同じ気持ちです。

なんとか、仕分けがだいたい終わった所で疲れもピークとなり終了。


次回は、母の衣装部屋にする予定の、姉が使っていた部屋を片付けねばならぬ。姉の荷物がまだ残っていたりするので、処分していいものなどを姉に確認しておかなければ。


つづく。








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