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和飲通信7月号vol.292
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梅雨の晴れ間に酷暑が続きますが、お変わりございませんか。ニュースでは39度超えの場所もあるようで、とても人間が過ごせる気温ではありませんね。これからが夏本番。どうぞくれぐれも熱中症にご用心のうえお過ごしください。
ところで先月、大学ゴルフ部時代の友人と25年ぶりにラウンドしました。その友人は広島出身のプロゴルファーで、学生時代は中四国の大会を総なめにしていたほどの実力者です。現在は焼肉店オーナーに転身していますが、スコアがいいのはもちろん、相変わらずひとつひとつのスイングや所作が美しく、久しぶりに程よい緊張感のある楽しいラウンドになりました。
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前半は友人が3アンダーの33。私も彼のゴルフに引っ張られて、なんと1アンダーの35。10年以上ぶりの好スコアで回ることができました。後半はお互いボロが出て、合計スコアは友人が70、私は78となりましたが、久しぶりの上級者とのラウンドは学生時代の思い出を語りながらの贅沢で楽しいひとときでした。
今回ゴルフはついでで、その友人が今宿に新しくオープンした焼肉店を訪問することが目的でした。
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学生時代の彼しか知らないので、一体どんなお店なのかとワクワクしながら訪問しましたが、到着するとまずその建物の大きさに驚きました。個室から宴会場まで最大150人は入れるとのこと。駐車場も広々、40台くらいは駐車できそうです。
店内は、まだ新しいこともあるでしょうが掃除が行き届き、焼肉店というよりはお洒落なカフェのようです。
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この日は友人の勧めで『煙たくなる部屋』で食事をいただくことになりました。
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最近の焼肉店のグリルは排煙機能が素晴らしく、焼いた時に出る煙が真横に流れるように吸い込まれていきます。そのおかげで利用者の服に匂いがつかないのですが、友人曰く「お肉が美味しく焼けるのは煙が上に上がるグリルで、肉の水分量が全然違う」とのこと。ゴルフだけが取り柄だった彼からそんな説明をしてもらえるとは。なんだか不思議な気分で感動しました笑。そして確かにお肉も美味しかったです。
その友人ですが、なんとお酒を一滴も飲めません。ワインも置いてはありましたが、これでは勿体無いということで、ワインに関しては100%私に任せてもらうことになりました。すでに初回納品でシャンパン、スパークリング、白、赤ワインと、もちろんグラスも良い物を準備しましたので、ワイン好きのお客様が見えてもバッチリです。皆様もぜひ糸島方面に行かれた際はお立ち寄りください。素敵な空間で本当に美味しい焼肉を楽しめますよ。近いうちに『焼肉くるり』さんで和飲会を開催させていただきます。その際はLINEでご案内させていただきますので、トウハンLINEのご登録をよろしくお願いいたします。それではまた来月。
社長 石橋朋和
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梅雨が明けるころとなってきましたが、お変わりございませんでしょうか。それにしましても最近の雨の降り方は異常ですね。昔は線状降水帯などという言葉は聞いたこともありませんでしたが、最近は頻繁に聞くようになってきました。それほど地球を取り巻く環境が変わってきたということでしょうね。一刻も早く地球温暖化に歯止めをかけなければ今後地球上に人や生物が住めなくなるのではないでしょうか。かわいい孫たちの顔を見るたびに、心配になってきます。
さて、また私の話で恐縮ですが、現在私は東和町と三養基郡みやき町で二股の暮らしをしています。先月号に書きましたように、父親が老人施設に入ったものですから東和町に戻って生活していたのですが、みやき町の実家を空けっぱなしの状態にしておくわけにも参りませんので、時々泊まりに行っています。
みやき町の実家は二世帯住宅になっていますので結構広く、夜中に物音がしたりすると一瞬緊張します。そんな時は懐中電灯と木刀のような棒切れを持って見回っていますが、もし強盗だったら役立つだろうかと思いながら恐る恐る見回っています。これまでは何事もなく過ぎていますが、実家は木造ですので安全面の対策をしないといけないと思っているところです。以前は、夏場に寝るときは窓を開けっぱなしにしていたのですが、強盗事件が各地で頻発していますので、最近は用心して閉めて寝るようにしています。
それにしましても、私の父親はこの家に25年ほど一人で住んでいたのですから、私よりはるかに胆力が備わっていると思います。父は第二次大戦中フィリピンのセブ島に出征していたのですが、戦争末期の頃には仲間がいなくなり、たった一人で山の中を逃げ惑っていたそうで、その時の経験が強い胆力を育んだのではないでしょうか。
みやき町の実家には庭や畑がありますが、父が元気なころは一人で庭の芝刈りや草取りを行い、畑では玉ねぎ、ジャガイモ、大根、トマト、ナス、きゅうりなどの野菜を作っていました。父は農業の経験はなかったはずですが、よくこんなことができるなといつも思っていました。
私はなんにもしたことがなく、できることと言えばせいぜい草取りくらいですが、広すぎてとても手に負えません。先端に丸い鋼のついた電動草刈機をこの歳になって初めて使いましたが、草ばかりでなく石や金属などに当たりますととても大きな音がしたり、止まったりしてしまいます。父親はよくこんなものを使っていたなと感心するばかりです。
いずれにしましても私がしないと草は伸び放題で荒れ地になってしまいますのでやるしかありません。梅雨が明けるのは待ち遠しいですが、今度は伸びた草で悩まされることになりますので痛しかゆしと言ったところです。
ところで、そんな状況の中でも朝のジョギングはまだ継続しています。最近は週に三日ほどで、距離も5キロ程度と、以前に比べるとかなり短くなってしまいましたが、やらないよりはましだと思って継続しています。
先日久しぶりに高校時代の同窓会がありましたが、私がジョギングをしていることを話しますと、「まだ走れるの!」と皆からとても驚かれました。参加者の大半が体に異常を抱えており、膝が悪くて座れないと脚を伸ばしている人も何人もいましたので驚かれるはずです。
私が今日までジョギングを継続できているのは、以前からランニングのご指導を頂いている大嶋先生(久留米ドイツワイン文化協会役員)のお陰です。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
先生は現在82歳になられますが、今でもレースに出られています。私はレースに出ることは諦めましたが、先生を見習いながら今後もジョギングを継続していこうと思っていますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
石橋広一
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「ワインのお話 110回」
今月もボルドーのことについてお話しさせて頂きます。シャトー ラフィット ロートシルト、シャトー マルゴー、シャトー ラトゥール、シャトー オーブリオン、シャトー ムートン ロートシルトのことをボルドーの五大シャトーと呼びますが、なぜそう呼ばれるかご存じでしょうか。
それはボルドー メドック地区の格付けに由来します。
メドック地区の格付けは1855年にパリ万国博が開催されるにあたり、客寄せのためにシャトーを格付けするようナポレオン3世がボルドー商工会議所に命じて作らせたものです。61のシャトーを1級から5級まで格付けしました。
フランスの他の産地では畑や村を格付けしていますが、ボルドーだけはシャトーを格付けしています。その当時1級に選ばれたのは、シャトー ラフィット ロートシルト、シャトー マルゴー、シャトー ラトゥール、シャトー オーブリオンの4つでしたが、その後2級から1級に格上げされたシャトー ムートン ロートシルトを加え、1級の5つのシャトーをボルドーの五大シャトーと呼ぶようになったのです。
五大シャトーワインは新酒の段階でも1本数万円以上で販売され、良いヴィンテージのワインになればその何倍もの価格がつくほど人気になります。ただし、現在ボルドーで一番高価なワインといえば、シャトー ペトリュスです。シャトー ペトリュスはドルドーニュ川の右岸、ポムロル地区のワインで、先月号で申し上げましたようにメルロ主体で造られています。カベルネソーヴィニヨンと比べますと渋みが少なく、まろやかな口当たりですので、今世界中のワイン愛好家から好んで飲まれています。安いもので1本数十万円ですので、五大シャトーワインよりもはるかに高くなってしまいました。
現在私どもでは取り扱いはございませんが、同じポムロル地区で以前シャトー ペトリュスに苗木を卸していたシャトー ラフルール デュ ロワのワインを販売しておりますので、ペトリュスを飲んでみたいと思われる方は、シャトー ラフルール デュ ロワをお試し頂ければと思います。
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右)2015「シャトー ラフルール デュ ロワ キュヴェ プレステージ」¥20,000
ちなみにシャトー ラフルール デュ ロワは私のフランスワインの師匠 伊藤與志男先生が若い頃ワインの勉強をさせて頂いたワイナリーで、オーナーのデュボスト氏はポムロルの市長さんでした。
石橋広一
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ワインの保管、大丈夫ですか?
今年もワインセラーが必要な季節になりました。一番売れているのは28本入りタイプです。「大きすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、心配ありません。
必要なスペースは12本入りタイプと同じ(幅380x奥行570x高さ853、約40kg)です。以前は12本入りもお勧めしていましたが、すぐ満タンになってしまうため、買い替えるお客様が続出。今は28本入りをお勧めしています。店内に見本を置いてますので、ご来店の際はご覧ください。ワインセラーがあると、ワインライフがますます楽しくなりますよ。
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ワインスクール第73期生募集中
トウハンでは10月に開講します、新規ワインスクール初級コースの生徒さんを募集中です。
初回は10月21日(月)18時スタート。毎月第3月曜日のクラスです。※12月と8月はお休み
トウハンのワインスクールは『楽しく学ぶ』がモットーで、ソムリエ等の資格取得が目的ではありません。普段の食卓をちょっと華やかに、会話も弾み、美味しく楽しい時間になるように、そのお手伝いをさせていただきます。
ワインスクールでお召し上がりいただきますワインは、減農薬や無農薬で栽培されたブドウを使い、酸化防止剤などの添加物をほとんど使わずに造られた、美味しい自然派ワインです。
また、スクールでお召し上がりいただきますお料理も、極力無添加にこだわった食品をお出ししています。どうぞ安心してご参加ください。ご入学を心よりお待ちしております。
会費:80,000円(全10回分)
グラス6脚:5,600円※その都度ご持参、お持ち帰り
お申し込み、お問い合わせは
トウハン☎️0942-32-2239まで。
石橋朋和