ある田舎の神社のこと
私は今年から地域の神社の総代をさせていただいてます。
私の地域での『総代』とは、神社(氏神様)の行事などのお手伝いをする人のことをそう呼びます。
細かくわかれた地区の中から1名ずつ役につくのですが、私の地区で長年総代をされた方ができなくなったので、今年から私が引き受けることにしました。
引き受けた理由は、自分が大好きな氏神様の神社のことを外からでなく、内から知って、何かお手伝いできないかな、と感じたからです。
初めての総代会、初めての作業を通して、感じたことを書いて、神社や神様のことが大好きな方々に少しだけでも何か別の視点をシェアできたら嬉しいなと感じて、記事にしてみました。
初めての総代会はいろいろと感じることの多い時間を過ごさせていただきました。
いろいろな地区から、いろいろな視点を持った方々が集まるので、意見がまとまらなかったり。
神社の方の視点と、総代の方々の視点の違いなども感じました。
おじいちゃんが総代をしている頃(私が小さい頃)は皆さん、氏神様(神社)のことをとても意識して、感じて。自主的に個々で出来ることを行動されていた、と記憶してます。
そして、神社のことだけでなく、地域のことにも積極的に関わろう、関わることを楽しみながら自然と行動にうつせるような、そんな雰囲気もありました。
お祭りなどでは、こんなに人が住んでたっけ?と感じるくらい地域の方々が出てきて。
みんなで本当に楽しんでいて。
私もとても楽しかったのを今でも覚えています。
(子供の頃に感じたので、本当の所どのように個々が感じられていたかは分かりませんが💧)
ですが、私が今回感じたのは、氏神様(神社)と地域の人との関り合いが薄くなってきていて、昔と意識の向け方が違うんだな、ということを感じました。
今は昔よりも意識を向けれるものがたくさんあるし、興味や好奇心が向くものもあります。
(昔もたくさんあったとは思いますが。)
私のnoteを読んでくださっている方々、この記事にたどり着いてご縁のあった方々は神社や神様のことが好きな方が多いかと感じてますので、皆様の意識は神社や神様に向いていると思います。
ひとつの田舎のひとつの現状ではありますし、私の感じたことではあるので、視点によっては偏りもあるかもしれませんが。
自分の住んでいる地域に意識を持つ、関心や好奇心を持つ、ということを少しだけでもすることは、素敵な発見にもつながるのではないかな、と感じました。
さて、ここからは面白かった話も(笑)
皆様は実際の草履(わらじ)をご覧になられたことはありますか?
わらで編んであるのですが、その草鞋の数を確認するお手伝いしました。
私以外はだいたい80代の方々で。
その方々が話しておられましたが。
今の人は草履で歩く時に、擦って歩くそうです。
なので、「足をあげてあるけーようるのにのぉ」と、おっしゃってました。
確かに保管されていて、確認して廃棄される草履は全部どこかしら擦り減っていたり、わらが切れたりしてます。
昔の人が何日で履き替えておられたかは分かりませんが、すぐに手に入らないものだとすると、1歩1歩意識をして、すり減らないような歩き方をされながら、大切に履かれていたと思います。
とにかく80代の方々から聞かせていただけるお話は全部面白いです。
草履を数える時でもジョークを言ったりして笑ったり。
いつも私が参拝させていてただいている時は人に会うこともなく、とても静かなのですが。
境内の中が笑いであふれて、楽しかったです。
この様子をご覧になられている神様も、にこにこと笑っておられるような氣がしました。
作業後も話は尽きることなく(笑)
話をきいている間、明るくて心地いい風がずっと吹いていました。
作業中や話をきいていると、ひとりひとり得意なことがあって。
もっと視点を広げて地域の人全体を見渡して、そのひとりひとりが得意なことを少しずつ出しあって合わせたら、なんでも出来るんじゃないかな、とも感じました。
私の場合は総代という体験からですが。
自分が興味を持ったり、好奇心があることを楽しみながら体験してみると、面白い発見や素敵な氣づきがあるんだなぁ~、と体感しました。