3日目

昨日、久しぶりに昔の知り合いに会った。

夕食を食べに行って、近況報告をして解散した。
近況報告、というのはどこまで本当のことをいうのか迷う。もう決まったことをまだ迷ってると答えて、数字を少し変えて伝えた。嘘じゃないと思う。誤差の範囲で、又聞きや人伝に伝わればすぐ変わってしまうような事実を初めから変えて伝えただけ。居住地や職場のような、非常に個人的な情報を他人がうじゃうじゃいるようなところで言うのは喜んではできない。それは、個人情報漏洩が、という思いも勿論あるけれど、自分というものがダバダバと流れ出て行ってしまうような、他人との境界が消えて侵略されてしまうような、感覚があって無力感が染み込んでくるからだ。

自分、なんて大したことないのに、どうでも良いと思うのに、他人に染められることに嫌悪感を感じるとかもう馬鹿なんじゃないか。

恐らく、他人との夕食会時にそんな他所ごとを考えている自分は少なくとも同席者と食事を提供してくれているお店に無礼だ。

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