50日目

この前初めて親が(三者面談とか郵便の配達員とか市役所の人との事務的な会話ではなく)他人と“おしゃべり”しているところを見た。相手の言ったことに対して引くという意味で驚いて自分の意見を主張してこうしなければいけない、こういうふうにすれば(私の意見通りにあなたも)できる、と熱量を込めて話していた。
相手の人はにこやかに話していたが途中からそうですねぇそうですねぇ、とだけ相槌を打つようになっていた。そして最後に、じゃあまた、と言った声色に私は温度を感じられなかった。

2人きりになってから、母親にお前が不機嫌そうな顔をしているから相手の人が不安そうな機嫌を伺うような顔をしていた、他人に気を遣わせるなと指摘を受けた。私はいつも不機嫌そうな不服そうな顔をして舐めた態度をしているのだそうだ。

世の中は。
結局自分の認識するようにしか捉えられない。相手がどんな世界を見ているのかは一生分からないのだから、捉え方の違いを受け入れなければいけない。


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