17日目
あたたかい記憶を再生しながら自分が寒くしてしまった空気に凍えている。いま。
とまぁこんなふうに婉曲表現を酷使しても表したかった現実はよくある話で。出掛けて楽しいしあわせな時間を過ごした。帰宅して、荷物片付けて、部屋を暖かくするヒーターとかほぼ効いてないからニットの上に上着重ねてきてた。なぜか昼すぎてるのに昼ごはんちょっとでもいいから食べなと言われた。私はここしばらく親が勧めるものはなんでも言った量より少し多め、あともう一口をするようにしている、一人暮らし拒否の理由にお前なんも食べないからダメをあげられないように、きょしょくだから頭おかしいからそんな奴1人にしたら他人に迷惑だ言われないようにしたかったから。そんな小さなことなどもちろん気づかれなくて、結局言われてしまっているけれど本気でダメにはなっていないからちょっとは効果あったのかも知らない。とにかくそういう理由で苦しくなるかなとも思ったけど多めに食べた。かしょくもしてた人なら共通だと思うけど満腹中枢いかれてるからどれくらい食べたらお腹いっぱいになるか今お腹いっぱいなのか全然分かんなくてとりあえずたべた。だんだん自分がお腹いっぱいなことがわかってきた胃が気持ち悪い、焦って下剤ぶち込んでしまって余計に腹痛いのも増えた。無表情で親と一緒にTVみてた、ほんとは1人になりたかった1人用のヒーターに当たって寒さしのぎたかったけど多分ここで自分の部屋行くと親機嫌悪くなると思ってやらなかった、けど部屋に行ってしまった。そのときはそんなにきげんわるなならなかった。なんだかハイネックの服や重ね着している服が苦しくて首を絞められてるみたいな肩に何か重り乗せられてるみたいな重力がいきなり大きくなって来てやばいなぁとか思っているうちに肺とか胃とかまでそのどろどろした曖昧なだるさがやってきて、せっかく広げた勉強道具の上に突っ伏していた。気持ち悪さに浸っているといつのまにか自己が曖昧になって寝ているみたいな、意識がふわふわとしていった。夜ご飯だと叫ぶ声にやっと意識が戻った時には2時間くらい経っていた。ずっと時計の針の音を聞いていたのにそんなに時間が経っていたことに違和感を感じた。そんな感じでふわふわした気持ち悪さと戯れながらふわふわした気分で下に降りていってしまったからだめだった。ずっとぼーっとしてしまって、親が選んで私も気に入ってお金出して買った服なのに気持ち悪くなっているのが虚しくなった。相変わらずの腹痛でトイレに行ったら肩の気持ち悪さだけが増えたから諦めてすぐに出た。親に肩が凝って仕方ないから上着を脱いでいいか聞いたら言ってる途中から泣けてきて涙声になってしまった。親はそんなことくらい勝手にしろ泣くほど気持ち悪いのか、と珍しく怒らず驚いて言った。その服は大丈夫なのかと聞いてくれたのに、私はギリギリ大丈夫だと答えてしまった。親が選んだのに、選んでくれたのにそんなこと言うんじゃなかった、なんで言ったんだろう、普段なら言わなかったと思う、思いたい。しかもその後ケーキを食べる予定だったのに、選んでいないもう一方の選択肢である風呂に入るをやってしまった。早く気持ち悪さから逃げたいとしか頭が働いていなかった。親は少し我慢していた、でも私の態度が悪すぎてやっぱり我慢できなかった。我慢しなくて当然で、私は怒られて当然だ。お前がいると場の空気を壊す、と言われて本当にそうだなぁと思った。人の気持ちを考えない心の冷たい人間だと言われたことを思い出した。親はいつも私に正しい評価をする。
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