極相林が維持されるためには、親木のあとに後継樹が育つ必要がある。しかし、一般に極相林内は暗く後継樹が育ちにくい。
林冠を覆う高木(林冠木)が寿命や台風の強風などで倒れると、林冠に空が開き、林床まで太陽光が射し込む明るい場所ができる。これはギャップといわれる。
倒木でギャップができると、差し込んだ光で後継樹(稚樹)の光合成が促進され成長が速まる。このようにして後継樹が成長し親木の跡を継いで森林が世代交代を続けることをギャップ更新という。
極相林のギャップ更新メカニズム
極相林の林冠は覆われ林床は暗い
倒木によってギャップが形成される
林床は明るくなり後継樹の伸長成長が盛んになる
後継樹の成長により林床は再び暗くなる