【富士山お中道を歩いて自然観察】6 強風地帯
富士山は孤立した峰であるため、冬は大変風が強い。冬の季節風は西〜北西から吹くので、特にこの付近は最も風が強い。
カラマツの幹は立ち上がることができず、幹を横に伸ばして地面を這うような樹形になる。ダケカンバは風になびいているような樹形となる。
カラマツを風よけにするシラビソ
富士山の風衝地(風が強い場所)では、カラマツが最も強い。これは、カラマツがパイオニア植物であり厳しい環境に強いことと、冬に落葉することにもよる。
これに対して、冬も葉をつけているシラビソは冬の強風によって葉が傷みやすい。そのためここでは、カラマツが最前線で風を受けて、その風下に守られるようにシラビソが生育している様子を見ることができる。
冬の風景
ところで、風衝地では降雪が強風に吹き寄せられて美しい模様が作られる。これはシュカブラと呼ばれる。
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