【富士山お中道の生物図鑑】 ミネヤナギ
見られる場所・・・火山荒原
お中道での花の時期・・・6月
ミネヤナギ (別名 ミヤマヤナギ)
ミネヤナギは亜高山帯〜高山帯に生える落葉低木で、火山荒原にいち早く定着するパイオニア植物の一つです。
6月になると今年の葉を広げ始めますが、同時に花も咲き始めます。
7月には綿毛をつけた種子が風に舞い、ふわふわとした小さな綿毛が辺り一面に飛び交います。この綿毛(種子付きの)は風によって遠くまで運ばれます。
10月になると鮮やかな黄色に黄葉します。この時期はカラマツも黄葉しているので、辺り一面が黄色の風景になります。
富士山の火山荒原では、地を這うように枝を伸ばしたミネヤナギが集団となって点在しています。このような分布の仕方はパッチ状分布と呼ばれています。
一方で、林縁のミネヤナギは高さが1 mほどに立ち上がり、火山荒原のミネヤナギとは同じ種とは思えないくらい背が高くなります。
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