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夫と美味しいサンドイッチをテイクアウトした。

在宅勤務に疲れた、という内容を書いて、すべて消した。どんどんネガティブになってきて、日曜午後のメンタルが崩壊してきそうだったから。

そこで、先日の在宅勤務中の良かった出来事の話。

私の会社は、3月頭から、週に1回くらいのペース回ってくるようなローテーション制の在宅勤務を開始した。結局忙しいことに変わりはないし、できることも限られるし、なんとなく出社している人より楽している引け目的なものも感じて、正直それまでになかったストレスを感じていたりする。

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2週間ほど前、私と夫の在宅勤務のタイミングが合った。(夫の会社は私のところより、もっとリモートワークを徹底している)一緒に居ても、仕事がはかどらないということは全くなく、むしろ、自分一人でない分、休憩やお昼の時間などのメリハリがついていいなと思った。

その日はお昼に、近くに最近出来たサンドイッチ屋さんに行こうということになった。この近所では浮いてしまうほど雰囲気の良いお店。オープンしたころから気になっていたけど、休日は早々に閉まってしまうし、平日は出勤時間にはまだ開いていないので、ずっと行けずじまいだった。

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お昼休み、春物の上着を羽織って2人で外に出た。平日の昼間に夫婦で歩く。「仕事の人に会うかもしれないから」と言われて手は繋げなかったけど、天気も良くて、穏やかで、特別な時間だなと思った。サンドイッチ屋さんと同じ並びの郵便局に、仕事の書類を出すために寄る。普段来たことのない郵便局の雰囲気は、いつもの会社の近くのそれとは違って、少しゆったりした時間が流れていた。カウンターに展示されていた春の絵葉書がどうしても可愛くて、実家用、夫の実家用、私の祖父母用に衝動買いした。「切手も同じ枚数ください」と言うと、これまた桜柄の美しい切手だった。

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角にある小さなサンドイッチ屋さんには先客がおり、カウンター前のベンチで出来上がりを待っていた。キッチンの奥には夫婦らしき2人がせっせと準備をしている。ウッドデッキ風の店内はトイストーリーやそのほかディズニーキャラクターのフィギュアが所狭しと並んでおり、ウッディーの1メートルほどの巨大な人形が、ひと際目立っていた。

食券を購入してカウンターへ提出。何を選んでも550円。良心的・・・!食券を買い終わったあとに「数量限定」サンドの存在を知り、次回のリベンジを誓った。出来上がるまでは10分くらい。店内が賑やかなので、目が飽きないし、途中で入ってきた子連れのお客さんたちと店主さんの会話を聞いているのも楽しかった。どうやら、そのお客さんたちは、店内の装飾を見て「女の子のいる家」と分かったらしい。

客:「うちは男の子なんです」
店主:「うちは女の子なんです~」
客:「やっぱり!来てすぐにそうだと思いました!」
私:「・・・??!」

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サンドイッチを受け取って、帰りにコンビニのFFでフライドポテトを買った。PCを床にどけて、お昼休みが開ける前に!と慌てて食べたけれど、私が選んだオーソドックスなサンドイッチも、夫が選んだジャークチキンサンドもどちらもしっかり美味しかった。

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午後はまた必死に仕事して、いつものように8時まで残業もしたけれど、夫の近くで過ごせている分、普段よりは何倍も穏やかに過ごせた。夕方になって「やることがない!」とカレーを作り始める夫や、膝の上で暖をとる猫たちが可愛かった。いつもは会社のデスクで孤独に戦っているけど、私にはこんな味方がいるんだよな、と思った。

良いことばかりでもないけれど、良いことがある程度あるのなら、どんどん問題は解決していって、在宅やリモートワークをもっと当たり前のことにしたい。

毎日変化ばかりで落ち着かない。でも、嫌だ嫌だと思うのではなくて、良い思い出を振り返ってみて良かった。明日からまた、ちょっとだけ頑張ろう。

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