【根菜キャバレーインタビュー前編】初対面なのに恋バナをしていた
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――お笑いを始めようと思ったきっかけを教えてください。
天野舞(以下天野):わたしは中学のとき全然友だちがいなかったんですが、そういう時期にオンバトや深夜のお笑い番組を見て「こんなに楽しくて明るい世界があるんだな」と憧れたのが最初です。それからバラエティー番組を全部録画して毎日見ていくうちに、わたしもあっちの世界に入って、わたしみたいな思いをしている子を笑顔にできたらいいなと思って芸人を目指しました。
きったん:わたしは紆余曲折あって、気づいたら芸人になってましたね。
天野:その紆余曲折が聞きたいんだと思うよ。
きったん:わたしはとにかく目立ちたがりだったのと、ミュージカルや舞台が好きだったので、最初はそっちの道に進んでいて、自分はミュージカルスターになると思っていたんです。
でも協調性がなくて、自分は舞台向いていないのかなと思っていた時期に、お世話になっていた舞台関係の方から、「そんなに協調性がないんだったら、お笑いっていう道もあるんじゃないの」って言われて…
天野:なんかお笑いバカにされてない?
きったん:いやいや。でも確かにお笑いって個人競技というか、自分が出る3分間でウケた、ウケなかったっていう答えが返ってくるじゃないですか。そういうところが合っているんじゃないかなと思って、お笑いに興味を持ち始めました。
――そんな対照的なお2人が組まれた経緯は。
天野:ずっと「明るい女の子」とコンビを組みたいという思いがあって、相方を募集していたんです。Twitterで募集かけたりもして、声をかけてくれた方全員とお会いしたんですが、その中でも飛びぬけて明るいのがきったんでした。
きったん:恋バナしてたよねー。
天野:そうなんです。ほぼ初対面なのに恋バナするんだーとびっくりしたと同時に、この人とやってみたいなとも思いましたね。
きったん:わたしは協調性がないって理由で始めたのもあってずっとピンでやってたんですが、始めたら始めたでネタを書くのがすごく大変で。「コンビだったらネタの相談をしたり支え合ったりできるし、賞レースも出てみたいな」と思い始めていたんです。そんなときに、ネタもかけてセンスもあるいい人がいるってことで舞ちゃんを紹介してもらいました。
天野:ハードルが爆裂に上がった状態で会ってたんだね。
きったん:そうね。でも舞ちゃんが書いてきてくれたネタはいつも好感触だったし、手ごたえを感じていました。2人とも相方を探してたから、出会ったタイミングもよかったんだと思います。
そのときのTHE Wはピンでもコンビでもエントリーするダブルエントリーができなかったんで、ピンで出るかコンビで出るか迷ってたんですが、直感でコンビで出ることに決めましたね。
天野:それはすごく嬉しかったことの1つです。きったんは長年ピンでやってきたからピンで出るのかなと思ってたんです。でも「舞ちゃんと出たい」って言ってくれたんで、気合が入りましたね。
きったん:でもファイナリストにまでなるとは思っていなかったです。あのときがピークですね。
天野:そんなこと言わないで!
★根菜キャバレー
THE W 2018決勝進出
きったん(写真右) 東京都出身、1990年1月17日生まれ、ワタナベコメディスクール16期生、Twitter→ https://twitter.com/kittan117
天野舞(あまのまい・写真左) 埼玉県出身、1991年4月16日生まれ、スクールJCA19期生、Twitter→ https://twitter.com/amano1991
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