Soundcraft Ui24Rをハイブリッド配信で使用したらやっぱり便利でした!
3月にハイブリッド配信をした時に、ミキサー soundcraft Ui24Rを使用したのですが、やっぱり便利だったので、事例を紹介します!
soundcraft Ui24R
このミキサーは、物理フェーダーやゲインノブ等がほぼなく、INPUTとOUTPUTの端子のみがついてあり、操作はすべてタブレットやPCで行うというデジタルに全振りしたミキサーです。
記事にしましたので、詳細は、以下をご覧ください。
ハイブリット配信は2つ以上の出力を作る
実際にハイブリッド配信を行うと、以下のような音を作る必要があります。
主に以下のような音声です。
リアル会場のスピーカーへ出す音声
ライブ配信に出す音声
オンライン登壇者へ返す音声
リアル会場のスピーカーへ出す音声
これは、すべての音をリアル会場のスピーカーに出す、いわゆる普通に出す音声です。ここで気を付けなければいけないことは、その会場にあった音量を作らなければいけないということでしょうか。
また、ハウリングもおきないようにする必要があります。
ライブ配信に出す音声
ライブ配信専用の音声です。ここであえて「専用」と謳っているのは、リアル会場と同じ音量でライブ配信に流せない場合が多いからです。
リアル会場に10人の観客がいる場合と100人の観客がいる場合とでは、音量の大きさを変更する必要があります。その音量のままライブ配信に流してしまうと、音が大きすぎる場合があります。Youtubeにライブ配信をするのであれば、Youtubeに合わせた音をリアル会場とは別に作る必要があります。
オンライン登壇者へ返す音声
zoomやteamsのようなオンラインミーティングソフトを使用して、オンライン登壇する演者がいる場合、リアル会場やライブ配信の音をそのまま返してしまうと、オンライン登壇者自身の声もオンライン登壇者へ行ってしまいます。オンライン登壇者とリアル会場で会話をするような状況の場合、オンライン登壇者には、オンライン登壇者自身の声をマイナスして返してあげる必要があります。俗にいう「ミックスマイナス」「マイナスワン」と呼ばれる音声です。
自分の声が少し遅れて自分の耳に入ってくると、人間ってじゃべれ無くなりますw
この複数種類の音声をミキサーで個別に作って、配信するのが、ハイブリッド配信です。結構、会場と同じ音を配信に流すことはちょっと違います。
今回、Ui24Rを使ったハイブリッド配信の概要
今回は、大学のシンポジウムのハイブリッド配信でUi24Rを使用しました。
会場には100人程度、オンライン登壇者2名(zoom用PC2台+画面共有用PC1台)、Youtubeへライブ配信といった感じです。
直前で、著作権の都合で、リアル会場では動画を流してOKだけど、YoutubeにはNGという一部制限もありました。
Ui24Rをどのように使ったか
作る音声は、先に挙げた3つ。
会場スピーカーは、MASTER OUTPUTS LR
配信用には、AUX OUTPUTS 1、2(LR出し)
オンライン登壇者へは、AUX OUTPUTS3
という出し方にしました。
AUXについての細かい設定は、省きますが、Ui24Rは、タブレットやPCで操作しますが、今回は、Wi-Fi接続でiPadを1台接続し、有線LANでもう1台のiPadを接続しました。
2台にわけたのは、Wi-Fi接続のみだとWi-Fiが切れたときに操作不能になるので、もう1台を「有線LAN」で接続し、いざというときの保険を担保したうえで、入力数が比較的多かったので、Wi-Fi接続iPadを会場用に、有線接続iPadを配信用に分けて使いました。
使ってみて
これは、めっちゃ便利でした。
AUXのほうは、PreとPostを操作しやすいように設定し、配信に流してはいけない音声は、最初からミュート。会場で音をだしても、配信には流れない設定に。
iPadを分けたので、余計にわかりやすくなりましたw
アナログミキサーだと、AUXは、ノブを回せばいいけど、メーターが見れないものが多く、デジタルミキサーだと、ハイエンドのものじゃないと、レイヤー切り替えが必要になったり、とお金がかかるのですが、Ui24Rだと、安価にそれが解決しました!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Ui24Rは、できるだけ安価にハイエンドなデジタルミキサーを使うことなく、ハイブリッド配信を回せます!
もちろん、使い方は無限大ですが、今回のような接続だと、アナログミキサーライクな運用が可能ですw
以上、みなさんのライブ配信のお役に立てれば幸いです!