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スポーツ配信に役立つ!無線映像伝送機材比較
屋内競技のバスケットボールやバレーボール、屋外競技の野球やサッカー。スポーツの配信は、広いエリアで熱い戦いが繰り広げられます。
配信をしようとすると、スイッチャーとカメラの距離がどうしても遠くなります。
今回は、そんな時に役立つ無線映像伝送機器をご紹介します。
私が使っての評価ですので、みなさんの環境によっては変わるかと思いますのであらかじめご了承ください。
スポーツ配信は、距離が遠い
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野球の配信する場合、バックスクリーンから上記のようなカメラ絵を狙う必要がありますが、小さな球場でも直線で120m。有線でやろうと思ったら、200mのケーブルを邪魔にならないようにひかないといけません。
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バスケットボールの配信をする場合、公式のコートが約28m×15mのサイズ感なので、そのまま周りを囲むようにカメラを配置すると、少なくても50m~70m程度のケーブルを邪魔にならないようにひかないといけません。
長いケーブルは、邪魔になるだけでなく、片付けるのが大変です。
ちゃんと8の字巻できないと、ものすごく絡まります(笑)
準備に時間がかけられない配信のときに、ケーブルをほどく作業は無駄でしかありません。
※8の字巻は、できない人が多いので、ちゃんと身に着けておきましょう(笑)
無線で映像を飛ばす前に注意すること
めんどくさいケーブル引きから解放されるためには、ワイヤレスで飛ばしちゃえばいいのですが、その前に注意事項があります。
無線っていうことはなにかしらの電波を飛ばすわけですから、日本国内電波法で認められた機材を使う必要があります。
技適認証済の機材を使おう
技適とは、『技術基準適合証明』の略で、
無線通信の混信や妨害を防ぎ、また、有効希少な資源である電波の効率的な利用を確保するため、無線局の開設は原則として免許制としており、当該無線局で使用する無線設備が技術基準に適合していることを免許申請の手続きの際に検査を行うこととしております。
と定められていて、好きな電波をとばしちゃいけないようになっています。
最近は、簡単にネットで海外から欲しいものを変えてしまうのですが、中にはこの技適をとっていない製品もありますので、ご注意ください。詳しくわからなくとも、「技適」認証済と書いてあるものにすれば問題ないです!
最近では、電波法違反で捕まっちゃった人もいるので注意しましょう。
屋内限定で屋外では使っていけないものもある。
ここで、いつも使っている2つの製品をご紹介します。
Hollyland COSMO C1
Hollylandの無線映像伝送システムで、遅延が0.04s以下、1080p60fpsで伝送距離も5GHz帯でMAX300mと遠くまで飛びます。性能的には、素晴らしく、ほぼ遅延無しで飛ばせるので、重宝しています。さすがHollyland製!
ただ、注意事項に、こう書かれています。
【注意】:COSMO C1は現在、周波数帯域の制限により、日本での屋内使用のみをサポートしています。購入する前にご確認ください。
屋内利用に限定されていますので、屋外で使わないようにご注意ください。
バスケットやバレーのような体育館で行われる競技や式典にはもってこいの製品で、とっても安定して使えます。
バッテリーやAC電源は別売りです。モバイルバッテリーでUSB給電でも動きます。また、UVD出力(WebCam出力)にも対応しているので、パソコンに直接接続して使うこともできる優れものです。
ACCSOON CineView SE
ACCSOON製の無線映像伝送システムで、遅延が0.05s以下、1080p60fpsで伝送距離もMAX350mと遠くまで飛びます。ACCSOONは独自の無線伝送技術を持っていて、2.4-5Ghzデュアルチャネルで映像を飛ばします。
この独自技術のおかげなのかわかりませんが、こちらは、【屋外利用可能】となっています。
屋外利用が可能なので、野球やサッカーなどの屋外スポーツの配信のときに使用しています。性能も十分で、安定して使えています。
Hollyland同様バッテリーやAC電源は別売りです。モバイルバッテリーでUSB給電でも動きます。また、UVD出力(WebCam出力)にも対応しているので、パソコンに直接接続して使うこともできる優れものです。
無線で飛ばせる距離の考え方
先ほど紹介したHollyland COSMO C1は、約300mの伝送能力があり、ACCSOON CineView SEは、350mの伝送能力があります。
そんなに遠くまで飛ばなくてもいい場合は、下記のようなHollyland Mars 400S proのように100m程度のものもあります。
Hollyland Mars 400S pro
飛ばしたい距離に見合った機材を選択すればいいのですが、この伝送距離は、見通しが良く、環境が整った場合の距離と思っていてください。
会場に人が多かったり、周りで違う電波がとんでいたりする場合、極端に距離が短くなることもあります。
実際に使ってみて
今回ご紹介した製品は、すべて実際に使っている製品ですが、一番遠くに飛ぶACCSOON CINEVIEW SEの場合、MAX約350mというスペックですが、球場で使用すると、配信卓が、屋内であったりするので、安定して飛ばせる距離は、半分以下になります。150mがギリギリというところでしょうか。
また、Hollyland Mars 400 Proは、MAX約120mというスペックですが、セミナー等で使っていると、30m~50m程度が限界のような感じです。
まとめ
ライブ配信をする場合、配信がメインで好きな場所に配信卓をおけるようなことが少ないので、見通しがよくて、環境に整っている時ってあまりほぼないに等しいと思います。
無線伝送する場合は、スペックの半分の距離が限界だと思って選択するといいと思います。無線伝送は、一度使うととっても楽です!ぜひ参考にしてみてください!
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