ATEM Mini 9.5アップデートがすばらしい
初心者からプロまで使っているBlacmagicDesignのATEM MiniシリーズのSoftwareControlとファームウェアが先日アップデートされました。
このアップデート(9.5)は、ユーザーが待望していた機能が反映されてかなりの神アップデートとなっています。
今回は、そのアップデートの内容の中でも個人的に非常にありがたい部分を抜粋してをご紹介します。
ATEMスイッチャー9.5アップデートの内容
対象スイッチャー
ATEM Miniシリーズで、以下の製品が対象です。
ATEM Mini Pro
ATEM Mini Pro ISO
ATEM Mini Extreme
ATEM Mini Extreme ISO
ATEM SDI Pro ISO
ATEM SDI Extreme ISO
※注意点は、ATEM Mini(Proじゃないもの)は対象外です。
アップデート内容
SRTストリーミングのサポートを追加
録画をBlackmagic Cloudに同期するオプションを追加
Webカメラ出力(USB)ルーティングを追加
録音されたファイルのライブ編集のサポートを追加します
外付けドライブ用のネットワークストレージを追加
フチなしマルチビューのオプションを追加
カスタムのマルチビューボーダーカラーを許可します
マルチビューラベルを個別に有効/無効にできます
パフォーマンスと安定性に関する全般的な更新
推しポイント① Webカメラ出力(USB)のルーティングができるようになった!
Webカメラ出力(USB)のルーティングが選択可能となりました。わかりやすく言うと、OBS Studio等PCにスイッチャーをUSBで接続して映像を配信する際に、今までは、USBから取得できる営巣は、ProgramOutのみだったですが、今回から、選べるようになりました。
下記の画面は、ATEM Mini Pro 接続時のSoftwareControlの画面です。
赤枠の出力の部分を見てみると、「Webcamout」が追加され、USBから取得できる映像が、Program・Preview・Multi Viewの3つから選択できるようになりました。
この機能が実装されたことで、便利になる点としては、OBS Studioに取り組める映像で、「Multi View」が選択できるようになったことです。
特にATEM Mini Proは、HDMI Outが1つしかなく、HDMIでProgram Outを出してしまうと、Multi Viewを見ることができなかったのですが、OBS Studioにつなげば、Multi ViewをOBS Studio側で見ることができます。
いままでOBS Studio専用機として使っていたATEM Mini Proですが、MultiViewを見ながらHDMI Outできるようになると、用途の幅が格段に広がります。WebPresenterのようなハードウェアエンコーダーにHDMIで送りながら、OBS StudioでMultiViewを見るということが可能となったのです!
最悪、現場でモニターが壊れてしまっても、OBS Studioに取り込めば、MultiViewをPCで見ることもできますw
推しポイント② FTBボタンの有効・無効設定が可能になった!
スイッチャー初心者であればあるほどやりがちな、FTB(フェード・トゥ。ブラック)ボタンを誤って押してしまい、画面が真っ暗になる問題。
無効化できるようになったので、間違って押しても動作しないようにできるようになりました!
推しポイント③ MultiViewのボーダーの表示・非表示が選べてボーダーカラーも変更できるようになった!
MultiViewで表示されていた映像と映像の境目にあるボーダー。
時には、あると邪魔になるときがあったり、色が映像と同じような時、勘違いしてしまうときもありました。今回から、このボーダーの非表示機能が追加され、さらにボーダーカラーも変更できるようになりました。
推しポイント④ MultiViewラベルの表示・非表示が選択可能なった!
MultiViewのラベルがちょうどテロップの位置をかぶって邪魔になったことはありませんか?私の場合、毎回かぶるのでいつも邪魔に思っていましたw
今回、このMultiViewラベルの表示・非表示が選べるようになりました。
これは個人的にかなりうれしいですw
推しポイント⑤ 外付けドライブをネットワークストレージとして使うことができるようになった!
ATEM Mini スイッチャーにUSB Type-Cで外付けSSDを付けることで、RECができていましたが、ネットワークにつないであるだけで、NAS化され、パソコンから参照できるようになりました。簡単に言うと共有フォルダ的な扱いでできるようになったので、いちいち外付けSSDを差し替えなくともデータのコピーができます。また、ライブ編集もサポートされたので、Davinci Resolveを使えば、リアルタイム編集もできるようになったり、簡易的なリプレイヤーとして使うこともできるようになりました。
ただ、この機能は、データのコピーならSSDをつなぎ変えたほうがコピーが早いし、リプレイヤーとしては、ネットワーク環境に依存してしまうので、いまいちのような気がします。また、DaVinci Resolve Replay Editorという専用パネルを使わない限り、なかなか使いずらい印象です。
なので、リアルタイム編集ができる!という点がメリットかなと思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のアップデートはかなりユーザーの意見が反映されたアップデート内容でした。
このアップデートは、SoftwareControlの再インストールおよびATEM Mini 内部のファームウェアのアップデートの両方が必要です!SoftwareControlだけ入れなおしてもダメなのでご注意ください!