北イタリアの自然遺産をデジタルで描く
現地に住んでいる親友から、素晴らしいモチーフ写真をもらったので、デジタルで風景画を描いてみました。
北東イタリアの自然遺産ドロミーティにあるドッビアーコ湖。日本人にも人気の観光地にある、素晴らしい景観の湖です。
イラストを描くのに使用している環境は、iPad Pro+Apple Pencil。使っているペイントソフトは「Procreate」になります。
まずは下書きというかアタリをつけます。
ここで描き込んでもしかたないので、おおまかな構図を描きます。
背景の空から描いていきます。雲は油絵ブラシとエアブラシを使い分け。
後景の岩山を描き加えます。青みがかった影と、岩の陰影を意識。
手前の山と森、湖畔の景色を描いていきます。奥に行くほど青みが濃くなります。丸ブラシで色を置いて、油絵ブラシで伸ばしていきます。ここはかなり時間がかかりました。木の一本一本が区別できるくらいに描き込もうと意気込んだものの、長かった・・・笑
湖面の色をざっくり塗り分け。
正直この絵で一番難しかったのは湖の水の表現でした。奥行もあるのでグラデーションが必要ですし、手前は底のディティールも描かなければいけない。かつ表面の光の照り返しも必要。
この時点ではどう描くかイメージが掴めていなく、とりあえず大まかに色を分けてベタ塗りしています。
いったん手前の岩場や木の枝など、オブジェクトを描き加え。
湖底の石などのディティールと、水面の光の表現などを加えました。パッと見ると違いは分からないかもしれませんが、とてつもない時間と修正を加えてここまでたどり着きました笑 本当に水を描くのは難しい。今のわたしではこの表現が限界です・・・。
さらに陰影とディティールを加えました。湖面中央の岩場の上の濡れた草を描くのに苦心しました。
最終的な調整と署名を入れて完成です。
いかがでしょうか。
正直湖面の表現は課題ばかり残りました。恐らく描き方は色々なアプローチがあると思いますが、またチャレンジしたい題材です。
とはいえ、美しい山地の中にある湖の雰囲気は、出せたかなと思います。いつか現地に行って、自分の目でこの光景を見てみたいですね。
最期に、親友から送ってもらった素晴らしいモチーフ写真を。
なんて素敵な景色なんだろう。
さすが自然遺産!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。