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NIKON F2 完全機械式カメラ
数年前にオススメされて買った「完全機械式カメラ」のNikon F2。
1971年発売のカメラ。「完全機械式カメラ」なので電池が無くても使える。
学生時代はデジタルカメラはこの世に存在していなかったので、ニューヨークの美大の授業で使っていたのは当然フィルムカメラで、現像も自分達でやっていた。
そんな時代の人間なので、デジタルカメラは当時から考えたら夢のように便利だと未だに感じているのでフィルムカメラでわざわざ撮る意味が今ひとつわからなかったのだけど、いざ使ってみるとその不便さが良い。
そしてシャッター音もいかにも「撮りました!!」という感じで堪らない。
それと、フォーカスや露出、シャッタースピードなど当然マニュアルなのと、いちいち一枚一枚にお金がかかる事を考えると撮れる枚数も限られているので、一枚一枚撮る時にデジタルカメラよりも丁寧になる。
はたして今撮ろうとしているものは本当に撮るべきものなのか?をどうしても考えてからシャッターを押す。
それにより自然と被写体をじっくりと見る目が養われるような気がする。
被写体をじっくりと観察して見るというのは本当はとても大切なことだと思うけれど、デジタルカメラだとついそこが疎かになりやすい。
上手く撮れてなければ後から削除すれば良いと考えてしまうので安易にパシャパシャとシャッターを押してしまいがち。
シャッタースピードやら露出やらもオートにしておけばキレイに撮れてしまうので、何も考えずに撮る事も可能だ。
とは言え、フィルム独特の感じが今風に言うとエモいのは良いけれど、そこに頼りすぎるとそれはそれで何かと弊害が出てくると感じてる。
大して構図を練らなくても、なんだか良い感じにエモい写真が撮れてしまう場合が多々ある。
フィルムカメラで撮ると良さそうな写真になるのにデジタルカメラで撮るとなんだか普通のつまらない写真にしかならないならば、それは写真が良いのではなく、フィルムだったから良かっただけという話になってしまうのもまた、なんだかなぁ…という気もする。
しかし、やっぱりフィルムカメラで撮らないとわからない、見えてこない世界もある。
本当はフィルムカメラでももっといろいろ撮って試してみたい事は沢山あるのだけど、ご存知のように近年フィルム代があまりにも高額過ぎて手が出ない。
学生さん達の間でフィルムカメラが流行ったりしているようだが、皆さんお金に余裕があるのかな?羨ましい。
残念ながらこのNikon F2は最近は部屋のインテリアになりつつある。。
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