台風休み(2)
昨日(2024年7月24日)の台風休み
に引き続き、本日、2024年7月25日も台湾は全地域で台風休み「停班停課」(休業休校)となりました。思わぬ二連休です。
なお、対象は昨日は休みにならなかった金門地区(中国大陸に近い地区)も含めて全地域。
風雨は台北では昨晩遅くから朝までは落ち着いていて、音を気にせずに眠れました。台風の目の付近にいたからかな?
tenki.jpの進路図を見ると、察し。
ただし、朝からは、徐々に「吹き返しの風」が出てきて音がうるさくなり、雨も降りだしています。(台北の各百貨店は、ほぼそろって25日午後2時から店を開けると案内しています。)
「台風休み」は是か非か
台湾の「台風休み」の制度について批判的な記事が出ていました。
郭正亮氏という前立法委員(前国会議員)による制度への批判的な言葉として
・台風休みを実施すると、台湾全土で一日で200億台湾ドル(約1000億円)、二日なら400億台湾ドル(約2000億円)の損失だ。
・地方自治体の首長が地域一斉の休業・休校を決定するようなこんな制度を実施している国は他にない。
・日本なら会社、学校がそれぞれで決定する。外へ出ると命の危険があるような強烈な台風でもなければ休みになったりしない。
といった内容が挙げられています。
とはいえです。今回の台風では首都、台北においても、あちこちの街路樹が倒れています。
台湾南部の高雄では、倒れた街路樹に巻き込まれてバイクの女性が亡くなっています。
花蓮地区では、ビル上層からの落下物(壁の崩壊)で、車中の方に死傷者が出ています。
こういうのを見てしまうと、台風さなかの台湾の街中は、日本とは比較にならないくらい危険がいっぱいだと気づかされます。「台風休み」にしていてさえ、このような死亡事故が起こっています。
一方、台湾の日常の通勤風景は・・
郭正亮氏の批判のように、ただ単に「日本に倣え」としていたら、何が起こるかは想像がつきそうなものです。