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中国日記*1997年夏 その3(終)

 2回目の中国短期語学留学に関する日記です。かつて自サイト「joyful music」(すでに閉鎖)に掲載していた記事に加筆修正したものです。

再び北京へ

 去年の日程と同じく、私たちは再び北京へと向かった。ただし、今回は飛行機での移動となった。

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 今年もやはり万里の長城でしょう!
 しかも去年は雨だったけど、今年は快晴♪長城から臥仏寺へまわって…それから、……もっもーだめだ! トイレ!

 そう、私は完璧にお腹を壊してしまったんです。寺の清潔な(!)トイレと、トイレ前の日が燦燦と降り注ぐベンチに命を救われたのでした。

香山公園

 前年に続いて香山を訪れる。

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 香山というのは相当高い山。登るなら、せめて運動靴にジーンズが日本人の定番というところ。

 しかし、中国人にとってはそうではないらしい。登山=お外へお出かけ=お洒落しなきゃ! なのだ(1997年時点)。だから香山へ汗水たらして登ってみると、スーツやワンピース、ヒールの靴でお洒落した男女を結構見ます。なんとも不思議な光景です。

 ある本によると、お出かけというのは男女とも、自分をアッピールする機会だという考え方が残っているので、そのようなことになるらしい。

帰国~思ったこと

 1997年にはほんとうに様々な収穫があった。中でも、留学生寮で韓国人と親しくなった、というのは私のアタマを変える素晴らしいきっかけとなった。

 一番変わったのは、韓国に対する考え方。当時の日本ではまだ韓国に行ったら日本語をしゃべるな、石を投げられるぞ、と堂々と言われていた時代。そんなことを聞いて凝り固まっていたアタマが、飴のように溶けてなくなった。

 そうすると、いかに自分が傲慢であったかということに気づいた。知識というのは際限なく広がるものであり、自分で「ここまででいいや」と区切るものではないのだ。そして「知る」ということは、ただ単に知識を仕入れるだけのことではない。自分の頭で考えて、自分なりの見解を出すということなのだ

 新しいことを知ることは楽しいし、自分を高めてくれる。際限ない知識を求めて、私はこれからもずっと、この国や他のいろいろな国を訪れつづけようと思った。(終)

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