宮城峡蒸溜所に行ってきた

 仙台に泊まったので、愛するニッカの蒸溜所の一つ、宮城峡蒸溜所に行ってみることにした。本noteでは宮城峡蒸溜所でどんな体験ができるのかを紹介していく。

 仙台駅から作並駅に向かい、作並駅から徒歩20分。宮城峡蒸溜所が見えてくる…のだが、そこから10分ほどさらに歩いた。実は徒歩20分と作並駅の掲示板には書かれているのだが、蒸溜所の敷地内に入ってから入り口までが結構遠いのだ。しかし、すでにレンガ造りの蒸溜所が見えてくるため、テンションが上がった私の足取りは軽いものであった。
 入り口に着くと受付室(正式名称は忘れた)が見えたので、来訪者はそこで記名しなければならないと考えていた私はそそくさと受付室に入った。しかし、別にその必要はなく、記名するのは見学ツアーに参加する場合だけらしい。ちょうど3分後に始まる見学ツアーに事前予約なしでも参加できるとのことだったので、ありがたく参加させていただいた(平日に行ったのだが私の他に10人ほど参加者がいたため遠方から土日祝に訪れる場合は念のため予約しておくといいだろう)。 
 ツアーでは蒸溜所内の設備をガイドさんに案内してもらいながら見学した。私の撮った写真をここに載せておく。


蒸溜設備
天使の分け前
貯蔵庫の樽

詳しい説明はニッカの公式サイトでも見て欲しい。真剣に聞いてはいたのだが、さすがに全てを覚えることはできなかった。
 これらの施設見学を終えると、ウイスキーの試飲をすることができる。私は普段から宮城峡を飲んでいるものの、アップルワインは初めて飲んだので甘みの強さに驚いた。そして何より感動したのが試飲場に置かれていた水の美味さだ。新川川の水を使用しているらしい、格別に美味い水だった。

試飲

 そして、試飲を終えた私はお土産を買い、テイスティングバーで今回の一番の目的でもある、宮城峡10年を飲むことにした。

宮城峡10年と鶴

本当はもっと飲みたかったのだが、帰りのことを考えこの二杯だけにした。普段から飲んでいる宮城峡だが、果たして10年熟成させるとどのような深みが生まれるのか。期待しながら一口飲む。素晴らしい、驚くほどアルコール辛さを感じない。10年ものとしてはトップクラスで柔らかい口当たりである。そして宮城峡の持つ華やかな甘みがNAとは比にならないほど強く香る。喉を通るときですら、その華やかさが消えることはない。アルコール辛さもなく、すっと入って華やかに香る。まさに完成形なのだと私は感じた。そして、定価19000円という値段が気になり注文した鶴も抜群に美味しかった。しかし、ブレンデッドなのだが宮城峡の要素が強いのか少し宮城峡10年と似ていて面白みのないウイスキーに感じてしまった。だが、これもまた柔らかい口当たりで、ウイスキーを飲んでいることを忘れてしまいそうになるほどアルコール感がない。至高のウイスキーであることは間違いないだろう。味わいは宮城峡に似て華やかな甘さがあるものの、宮城峡ほど樽の風味は感じず、飲みやすさの面では鶴に軍配が上がる。鶴の方が宮城峡よりも万人受けするウイスキーと言えるだろう。

 気になっていた宮城峡10年を飲み、求めていたブランデー「弘前12年」も買うことができ、私は満足してホテルに戻った。間違いなく最高の体験だった。次は余市蒸溜所を訪れてみたいものだ。

 この記事が参考になれば幸いです。ぜひ一度、宮城峡蒸溜所を訪れてみてください。

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