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生まれてきた意味がないとは思わない
でも、生きてきた意味はないのかもしれない
ここまで来るだけで私は人の何倍も色んなものを消費してきてしまった。
それは燃料のようなもので
生きていくために必要なものだったけれど
人に分けてあげられる分など、ずっと昔に使い果たしてしまった。
あるとき私は、私が消費してきたそれがまだまだたくさん残っている人と過ごしていくことにした。
分けてもらえるからではなく、そういう普通のひとと居たかったから。
でも、当然それがない私と過ごしていくうちに
その人のそれもすぐに底尽きた。
君といて、僕、使い果たしてしまった。
君と出会ってから、あっという間に減っていった。
と、ある夜に面と向かって言われた。
わかっています。
でも、それなら、なぜ。
もうなにも口に出すことはない。
私は普通と幸せを混ぜたようなあなたと過ごすうちに
どうやって心を言葉にするのかも忘れてしまった。
普通や幸せが私にとってはただの今までより酷い地獄だった。
私が一生懸命生きてきた意味はないのかもしれない。
意味が無いほうが、ときどき楽だ。
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