Ntime
自分に吐き気がして死にたくなった。
それぞれのおもうままの"死"だろうが
私にとっての死は
会いたい人に会うための"近道"だ。
ただその道は、いま会いたくなって会うことのできる大好きな人を裏切ってしか通れない道だった。
半年が経った夜のことだった。
いつも口論になると
私はそのひとのあとを追うようにして話を続けた。
そして後ろから責め立てた。
「俺がいるからダメなんだろう」
そんな言葉をそのひとが覚えたのは
きっと私と出会ってからのことだろう。
過去、現在、未来の全てを憎むと同時に
過去の大好きな思い出が行く手を阻む。
ひとから「ごめんね」と言われると
何故か私はいつも泣いて後悔をしていた。
記憶や想像がいつも私を生きさせて、願ったときにはもう見えなくなっていた。
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