現代ADV-PCG 個人的デッキランク
本記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。
オガワと申します。
今回の記事は現代ADV-PCG環境のトップデッキを、直近1年くらいの大会結果を踏まえてランク形式で紹介していく内容です。
今年はアメリカ・日本で大規模なオフライン大会があり、真剣に勝ちを目指してデッキ作成に取り組んだプレイヤーが数多くいたことから新たなデッキも多く現れたので、この記事がADV-PCG環境を久しぶりにプレイする方にとって新しい発見があったり、これから始めようという方が環境を把握するのに役立てばと思います。
ランクの基準は以下のように考えてみました。
①一定程度以上の人数で行われた直近の大会での成績。
②他のデッキに構築レベルで影響を与える度合い。
③トップデッキに対する相性。
④TCGONEで観察可能な投稿日時点での勝率。
なお、環境に存在するデッキが無数にあるため、今回の基準の①と同規模感の大会で十分に勝ち越しできそうな強さのものまでを当記事では選定していますので、ご了承ください。
また、参考の記事も現在の環境を意識して書かれたものに絞ってリンクを付けています。
ランク一覧
Sランク(環境トップの実績・シェア率であり、大会で常に優勝候補になる)
バンギマイン・オドシシレック
Aランク(実績が豊富であり、大会で優勝可能性が高い)
伝説厨・オドシシバクーダ・横浜Destiny
スクランブルエッグ・マルレアコロロ・リアクトカイリキー
ジュカイン・カメルギア・サーナイト
Bランク(大会で十分優勝が狙える)
LTB・ハッサム単・ウインディ単・ウインディマイン
ライエッグス・ヌケテッカ化石・ラッタロック
Rウイニー・わるいカイリューマイン・メガニウム
Cランク(大会で勝ち越しが狙え、優勝もありえる)
封印マグマ・ジュペッタ・ミュウライボ・ライボルト単
ウインディヘルガー・レックヘルガー・アブソリューションズ
オドシシガラガラ・アドブー・ルンカル・ニョロトノ化石
フライゴン・Fossil Box・ラグゴドラ・ニドクインピジョット
カイリューexδ・カイリューネイティオ・樹海龍・グロスカイリュー
Dランク以下(その他多数のため省略)
参考デッキリストリンク集
EX Mega Battle🏆・EX Brawl🌴の結果とデッキリストはこちら
TCGONEでのシェア率・勝率はこちら
第一回W虹杯の結果とデッキリストはこちら
第二回W虹杯の結果とデッキリストはこちら
Sランク
バンギマイン・オドシシレック
*バンギマイン
EX Mega Battle 2022年5月(準優勝・6位・7位)
EX Mega Battle 2022年6月(優勝・3位・4位・6位)
EX Mega Battle 2022年8月(優勝・6位)
EX Mega Battle 2022年9月(6位)
EX Mega Battle 2022年10月(準優勝・8位)
EX Mega Battle 2022年11月(3位・8位)
EX Brawl at the Florida Mall 2023年2月(6位・7位)
カードシークレット非公認大会 2023年6月(優勝)
δ-party 2023年6月(優勝)
第二回W虹杯 2023年7月(準優勝・5位・6位)
現環境で誰もがトップメタとして考えるデッキで、多くの対策を練られてもなお、入賞常連のデッキです。
最近の日本環境ではミラー意識で、すなおこしのわるいバンギラスもタッチで入る構築が出現しており、バンギマインの中身も常にアップデートされている印象です。
対策面では、バンギマインに勝つために色相性の良い闘ポケモンやダグトリオ・パルシェンδといった、ばら撒き対策カード、エネエネボンバーを封じるジュカインexδの採用が進むなど環境全体に与える影響は非常に大きいです。
第二回W虹杯ではメガニウムデッキが攻守ともに有利で、数少ない対抗できるデッキであることが判明しましたが、メガニウムが増えた後のバンギマインの使用率や立場も楽しみなところです。
記事リンク集
寒天さんの記事
ればにらさんの記事
ハシダムさんの記事
あいあーげさんの記事
私の記事
*オドシシレック
EX Mega Battle 2022年5月(優勝)
EX Mega Battle 2022年7月(5位)
EX Mega Battle 2022年11月(優勝)
EX Brawl at the Florida Mall 2023年2月(準優勝)
TCGONEでの勝率3位
入賞しているのは全てオドシシレックの生みの親であるWorld Champ ChuckことAlexさんと、現行でも活躍されているTordさんのものです。有名デッキながら大型の大会で結果を出しているプレイヤーは数少ないようです。
ポイントショートの強さから、ポケパワー・ポケボディー持ちのポケモンの採用を躊躇させたり、ばら撒き対策カードや、こんらん対策カードの採用率に大きな影響を環境全体に与えています。
さらに、レックウザexδは種ポケモンであることから他のオドシシデッキと比べてデッキスペースに余裕があるため、スーパーポケモン回収などの強力なトレーナーカードを使うこともでき、コイン運次第では理不尽な強さを発揮します。
また、他のオドシシデッキにも言えますが、ポケモンの単体性能が高く、それぞれにシナジーが薄いことから場にポケモンを複数並べる必要がないため、環境でのダイゴのアドバイスの価値を下げています。
同じランクに入れていますが、バンギマインに対してはポイントショートの打点アップがなく、こんらんもヒーリングエネルギーやハギ老人の思いやりで回復されることから不利になっています。
Aランク
伝説厨・オドシシバクーダ・横浜Destiny・スクランブルエッグ・マルレアコロロ・リアクトカイリキー・ジュカイン・カメルギア・サーナイト
*伝説厨(ちろスペ)
カードシークレット非公認大会 2022年6月(優勝)
EX Mega Battle 2022年10月(3位)
ちろさんの専用構築です。オドシシでこんらんさせられない能力の高い種ポケモンのみで構成されていて、ラティアスexδとミュウツーδを絡めた加速から有利な色相性のポケモンで弱点をつく攻撃が非常に強力です。
また、細かいですが、ヤミラミやホロンの廃墟を使って不要なカードをどんどん圧縮していく動きで終盤の幹部に対して強くなれるのも特徴です。
環境の変化に対しても、大きく構築を変えなくても数種類刺さる☆枠や種exを差し替えるだけで対応しやすく柔軟なデッキと言えますが、バンギマインにすなおこしのわるいバンギラスが採用され始めていたり、バンギマインメタで流行しているジュカインexδのあおりを受けるのは気になります。
*オドシシバクーダ
EX Mega Battle 2022年5月(3位)
EX Mega Battle 2022年6月(5位)
EX Mega Battle 2022年7月(優勝)
EX Mega Battle 2022年8月(5位)
EX Mega Battle 2022年9月(2位・3位・7位)
EX Mega Battle 2022年10月(4位)
EX Mega Battle 2022年11月(準優勝)
TCGONEでの勝率4位
上記のほとんどはJasonさんによる戦績です。エネルギー破壊とハンデスの組み合わせで多角的にリソースを削ってゲームをコントロールするデッキで、エネルギー再利用カード・入れ替えカード・こんらん対策カードなどの採用を環境全体に強要している非常に影響力のあるデッキです。
最近は基本エネルギーが入るデッキなら☆枠は真っ先にミュウ☆が検討されるなど対策は進んでいますが、無対策なデッキだとほぼ詰まされてしまうため、対策を切るにはある程度正確な環境読みが必要です。
記事リンク集
寒天さんの記事
私の記事
*横浜Destiny
EX Mega Battle 2022年7月(3位・4位・7位)
第一回W虹杯 2022年6月(3位)
第二回W虹杯 2023年7月(8位)
TCGONEでの勝率8位
バンギマインのFF型が増加していることで対バンギマインの勝率は以前ほど高くありませんが、多彩なポケモンを使い分けることで多くの環境トップのデッキに互角〜有利な勝負をすることができます。
前評判よりもオドシシ系のデッキが少なかったW虹杯のメタゲームからジラーチ・ピジョット入りの2進化デッキが増加する流れになれば、立ち位置は更に良くなりそうです。
記事リンク集
寒天さんの横浜線Destinyの記事
私の記事
*スクランブルエッグ(ナッシーマイン)
EX Brawl at the Florida Mall 2023年2月(4位)
TCGONEでの勝率1位
ポケパワーに頼らずともサイコエクスチェンジでコンボパーツを引き込む動きが強く、ポケモンの種類も絞られているため安定感があります。他のマルマインexを使ったデッキよりも多く封印の結晶を入れられるのでロケット団の幹部の返しに再展開を許しにくいのも特徴です。
その強さの割に使用者はそこまで多くはありませんが、サイコウェーブ・サイコブーム持ちの超ポケモンが積極的に採用候補になるなど、その存在は警戒されていると言って良いでしょう。
強さはもちろん、ダイスをたくさん投げる楽しさや、このフォーマットで基本的な逆転コンボや封印の結晶VS暴風の攻防などのエッセンスが丸ごと詰まったデッキのため、個人的には初心者の方にも非常におすすめです。
記事リンク集
私の記事
*マルレアコロロ
第2回どっきり!タイムマシーン 2022年11月(優勝)
※第二回W虹杯の葱さんと同じ構築です。
第二回W虹杯 2023年7月(7位)
TCGONEでの勝率2位(レアコイルなし)
マルマイン系のデッキの中でもかなり展開が早く、どんな相手にも自分の回りさえ良ければ一方的なゲームを展開できるデッキです。
記載した実績は葱さんとemptyさんがそれぞれ使用した別の構築で、種ポケモンやエネルギーの種類がかなり異なっていることからコンセプトそのものが強いことが分かります。レアコイルを戦わせることで上述のナッシーのように1エネで処理されないことも魅力です。
使用者が限られていてノーマークの時期が長くありましたが今後は無視できない存在でしょう。
記事リンク集
emptyさんの記事
*リアクトカイリキー(カイリキーマイン)
EX Mega Battle 2022年10月(優勝)
EX Mega Battle 2022年11月(5位)
バンギマイン・オドシシの弱点がつける闘タイプがメインであることや、高耐久・高火力なカイリキーが強力なデッキです。
また単純な火力だけでなく、特殊エネルギーをトラッシュできるくつがえすと逆転!マジックハンドを組み合わせるコントロール要素も兼ね備えているため、2ターンかけて付けられるホロンのポワルンでエネルギーコスト満たすようなデッキを容易に押さえ込むことができます。
記事リンク集
葱さんの記事
寒天さんの記事
*ジュカイン(ジュカイン3種)
第一回W虹杯 2022年6月(優勝)
EX Mega Battle 2022年8月(3位)
EX Mega Battle 2022年9月(4位)
3種類のジュカインが、それぞれ環境に多いマルマインex・ばら撒き攻撃・逆転!マジックハンドによるエネルギー移動に対して抵抗があります。
このデッキを始めとしたジュカインexδ入りのデッキの存在感からポケモンexが根幹のデッキでは、ミュウδと逆転!マジックハンドの採用がよく検討されています。
記事リンク集
寒天さんの記事①
寒天さんの記事②
*カメルギア
EX Mega Battle 2022年5月(8位)
EX Mega Battle 2022年6月(準優勝)
EX Mega Battle 2022年9月(優勝)
EX Brawl at the Florida Mall 2023年2月(優勝)
ADV-PCG環境で最も知名度のあるデッキの一種で、直近でも実績を挙げています。
対バンギマインでは、呪われたほこらと岩マシンの採用率が下がっていることから以前よりも現在の環境の方が勝ちやすいようです。
ポケパワーを封じるデッキが多い環境でも、1ターンでもエナジーレインが使えれば一気に攻撃態勢に入れることが他のデッキにない強みです。
環境に合わせて☆枠をフーディン☆とラティアス☆で使い分けることで有利・不利な相手がガラッと変わるのも面白いところです。
記事リンク集
寒天さんの記事
キューさんの記事
私の記事
*サーナイト
EX Mega Battle 2022年5月(4位)
EX Brawl at the Florida Mall 2023年2月(3位)
δ-party 2023年1月(優勝)
第二回W虹杯 2023年7月(3位)
日本では長年にわたって人気上位のデッキですが、最近はバンギマインやオドシシ系デッキとの相性や、ポケパワー・ポケボディーに頼ったデッキが減っており、ふういんの強さが発揮できないことから国内の実績は減少傾向でした。
しかしエネルギーの総数を増やして、ふしぎなアメ不採用という環境に適応した構築を708さんが作成し、Kさんが改良したオニドリルδ型が久しぶりに今年に実績を作りました。
パワーは当然高いデッキなので、環境次第での更なる活躍や、ピジョット型の復権も可能でしょう。
記事リンク集
葱さんの記事
やつはしさんの記事
Kさんの記事
Bランク
LTB・ハッサム単・ウインディ単・ウインディマイン・ライエッグス・ヌケテッカ化石・ラッタロック・Rウイニー・わるいカイリューマイン・メガニウム
*LTB(Legend Tool Box)
カードシークレット非公認大会 2023年7月(優勝)
カードシークレット非公認大会 2023年8月(優勝)
2022年にトミオカさんが作成した原案をめたるさんが環境に合わせて改良し、今年に入って実績を作りました。伝説厨と同様に環境に合わせたカスタムがしやすく、今後も息長く活躍しそうです。
エネルギーとして扱うホロンのポワルン以外は採用ポケモンが全て伝説のポケモンという誓約と制約があったのですが、オドシシ=ゼルネアスというのは当然の認識として、「ウソッキーは金銀で固定シンボルだから実質伝説」というパワープレーで見事クリアされたのには思わず舌を巻きました。
記事リンク集
トミオカさんの記事
めたるさんの記事
*ハッサム単
EX Mega Battle 2022年8月(4位)
EX Mega Battle 2022年11月(4位)
δ-party 2022年6月(優勝)
第一回W虹杯 2022年6月(準優勝)
デッキ相性が悪くてもコイン運があれば速攻で勝てる可能性があるため、常に有力なデッキとして挙げられます。
種ポケモンメインのデッキが増加して、ふりおろすの打点が上がるマッチが少なかったり、オドシシに硬さをこんらんで誤魔化されるのは若干の逆風です。また、ジュカインexδの増加も厳しそうです。
2007年にハーフで活躍したADV-PCG環境で最強の1進化exであるハッサムexと最強の種exであるレックウザexδを組み合わせたハサレックというデッキも今年になって研究が始まったところです。
記事リンク集
ヒビキさんのハサレックの記事
*ウインディ単・ウインディマイン
EX Mega Battle 2022年9月(8位)
δ-party 2022年9月(優勝)
1進化ではハッサムexに並ぶほど能力の高いウインディexをメインにしたデッキでフレイムヒーラーがはたらいていればオドシシに対して耐性があります。
マルマインexを入れたタイプはエネルギー破壊にも強く、かえんのうずで消費したエネルギーを再利用できる上に、逆転!マジックハンドとの相性も良いです。その反面、種の総数が少ないためビリリダマでスタートして試合を落とすこともあるので注意が必要です。
現環境ではラティオスexδ・ミュウ☆δがあらゆるデッキにタッチで入っていることが逆風になっており、特にアイスバリアが攻守共に厄介なラティオスexδは明確に処理ルートを用意しなくてはなりません。
記事リンク集
葱さんのウインディ単の記事
るんるさんのウインディ単の記事
てぃらさんのウインディマインの記事
*ライエッグス(ナッシーライチュウ)
EX Mega Battle 2022年7月(準優勝)
EX Mega Battle 2022年10月(6位・7位)
EX Brawl at the Florida Mall 2023年2月(5位)
国内では使用者が多く人気デッキですが、現環境ではポケパワー・ポケボディー持ちのポケモンの減少や、バンギマインもFF型が増加したことで相対的な立場は悪くなっています。加えて、ダグトリオのタッチが増加したことも厳しいです。
いくつかのデッキでも記載していますが、もう少し環境がほぐれてジラーチ・ピジョット構築が増えてくれば連動して本来の輝きを取り戻すデッキの筆頭でしょう。
記事リンク集
寒天さんの記事
葱さんの記事
*ヌケテッカ化石
第二回W虹杯 2023年7月(4位)
2004年当時から存在していましたが、プテラexやダグトリオなど環境に合わせたタッチカードの採用で今年に入って実績が作られたデッキです。
使用されたいつさんは制限時間40分の試合で問題なくサイドを取り切っていたので、試合時間によっては今後も注意が必要なデッキになりそうです。
記事リンク集
いつさんの記事
*ラッタロック
ちょうどデッキの完成がコロナ禍が終息し、オンライン大会であるEX Mega Battleの役目が終わった時期だったため、大型大会での実績こそありませんが多くのデッキを詰ませることができるロックデッキで、マルマイン系にも有力です。特に1試合に時間をかけられる大会であればより力を発揮できるでしょう。
環境にいるようであれば専用の対策カードを入れない限りはまず勝てないデッキなので、暫定的にBランクに入れています。
記事リンク集
erikreedsさんの記事(英語)
私の記事
*Rウイニー(わるいカイリュー・R団のニューラex)
EX Mega Battle 2022年5月(5位)
TCGONEでの勝率6位
国内よりも海外で人気があり、シェア率・勝率共に非常に高いデッキです。
Rエネルギーやダークナビゲートを絡めた速攻により種事故を起こした相手へのイージーウィンを拾いやすく、ダークトランスが逆転!マジックハンドへの耐性を持っているため、コントロールデッキに対しても互角に戦えています。
記事リンク集
わせさんの記事
*わるいカイリューマイン
様々なアタッカーやシステムポケモンを採用することができプレイヤーによってバリエーションが豊富です。
Oさんが2018年に使用したジュカインexδ・ダグトリオ・ミュウ☆δ・ミュウδを採用した構築が非常に有力で現在のテンプレートになっています。他にも終盤にいきなりベンチ狙撃を仕掛けることができるセレビィ☆入りのものもTCGONEの大会で使用実績があります。
記事リンク集
わるいバンギラス入りの寒天さんの記事
リザードン☆入りの寒天さんの記事
フーディン☆入りの私の記事
*メガニウム(メガニウムδ・メガニウムex)
第二回W虹杯 2023年7月(優勝)
トップメタのバンギマインに対して攻守共に有利なメガニウムδを環境に適応した形に仕上げ、ノーマークから43人規模の大会で優勝を果たした新デッキです。
メガニウムは旧裏をメインでプレイしている708さんとKGさんの共作ということで、フラットな目線でのカードの評価や環境の理解が活きたデッキと言えるかも知れません。
メガニウムδとピジョットがお互いに進化速度を高めつつ場を展開し、豊富なサブアタッカーをメガニウムexが加速する動きは、ポケパワー多用デッキのマークが薄まった環境を読み切った構築です。
多数のプレイヤーによって研究が進み、メガニウムデッキが最適化されていくことも、苦手な封印・ほこら多用デッキが増加することも考えられるので今後の立ち位置が楽しみなデッキです。
記事リンク集
KGさんの記事
Cランク
封印マグマ・ジュペッタ・ミュウライボ・ライボルト単・ウインディヘルガー・レックヘルガー・アブソリューションズ・オドシシガラガラ・アドブー・ルンカル・ニョロトノ化石・フライゴン・Fossil Box・ラグゴドラ・ニドクインピジョット・カイリューexδ・カイリューネイティオ・樹海龍・グロスカイリュー
*封印マグマ
マグマ団のザングース型・ヌオーδ型のどちらも有力で、種がメインなので安定感もあります。
マッチするとほぼ勝てないカイリューexδが増えているのはかなり厳しい環境です。
*ジュペッタ
EX Mega Battle 2022年11月(7位)
トップデッキのバンギマインがとにかく厳しく、現在大会で使うには正確な環境読みとピジョットの減少傾向に合わせてルナソルを抜いて、他に刺さるカードの検討が求められています。
記事リンク集
こいしさんの記事
*ミュウライボ
δ-party 2022年7月(優勝)
ふしぎなアメの採用率が下がっている現在ではトレーナーロックの効果が弱まり、以前よりも立ち位置が悪くなっています。
トップデッキに有利な闘ポケモンのタッチが多くなっていることも逆風ですが、封印の結晶を使われなければミュウexで相性補完ができます。
*ライボルト単
ミュウライボより安定感があり、先行でこうしゅうはが成功すれば数ターンで勝負を決められることもあります。
タッチカードを入れないことでしんぴのまもりは突破できないようになっています。
記事リンク集
寒天さんの記事
*ウインディヘルガー
ヘルガーのタッチにより、しんぴのまもり持ちの相手にも攻撃手段を用意できます。
その反面、ヘルガーラインだけしか引けない事故のリスクや、横浜DestinyやLTBに採用されるデュアルオーラのラティラティでロンリーハートがはたらかないことも以前より増えている印象です。
*レックヘルガー
2018年のイベントでこばゆうさんが優勝されたあとは大型大会で使用された形跡がないデッキで、ややマークが外されているようです。
環境が進み、ダグトリオの採用が増加した現在は以前のようなばら撒き攻撃が上手くいかない場合が増えているのが使用を躊躇させている原因に思えます。
*アブソリューションズ
第一回W虹杯 2022年6月(4位)
マルマイン系のデッキメタで増加しているジュカインexδや種メインデッキに入っているジラーチexが戦術の根幹となるブイズexとアブソルexにとって相当厳しい環境です。
とは言え、ポケパワーが自由に使えるゲームでのパワーは脅威的なのに変わりはありません。
*オドシシガラガラ
カードシークレット非公認大会 2022年9月(優勝)
TCGONEでの勝率7位
オドシシ系デッキの中では使用例が少なく、実力が未知数のためCランクは過小評価かも知れません。
他のオドシシ系デッキと比較して、ばら撒きと安定打点を兼ね備えていることや、鋼エネルギーで耐久力を上げられることが固有の強みです。
記事リンク集
寒天さんの記事
*アドブー
δ-party 2023年2月(優勝)
アリアドスのエネルギーコストが軽く、ブースターexとのコンボによる大ダメージや、ベンチ呼び出しが強力です。
ジュカインexδでブイズexの動きは止められますが、アリアドスがジュカインexδの弱点をつくことができるので使用実績よりも良い立場のデッキに思えます。
個人的にはスパイダートラップのねむり判定のコインで負けることが多く大嫌いなデッキです。
*ルンカル
Oさんのわるいカイリューマインのようにサブアタッカーやシステムポケモンを環境に合わせることで、トップデッキにも渡り合えています。
ハスブレロのごうだつで封印の結晶を、マグカルゴのつきくずすで呪われたほこらをそれぞれ破壊できることから、ポケパワー多用デッキの中ではオドシシ系デッキに元々のメインカードで抵抗することができます。
記事リンク集
寒天さんの記事
*ニョロトノ化石
ヌケテッカ化石と同じコンセプトですが、なぐってひっこむ以外の技も強く、バトル場に居座って戦うこともできます。
その反面、メインが2進化でデッキスペースがないため、R団のソーナンスやマイナンを活用した細やかなプレイングを諦めなければいけないため、緻密なサイドレースが求められる対コントロールデッキではヌケテッカに軍配が上がりそうです。
*フライゴン(フライゴンexδ・フライゴンδ)
EX Mega Battle 2022年8月(準優勝・8位)
TCGONEでの勝率10位
メインアタッカーと同一進化ラインに加速役がいる点でメガニウムと類似のコンセプトのデッキです。
メインのフライゴンexδがトップメタのわるいバンギラスに抵抗力を持たれていることが逆風ですが、その他のデッキに対しては高いデッキパワーを発揮できるでしょう。
記事リンク集
どっきり!タイムマシーンを採用した寒天さんの記事
シジミンさんの記事
*Fossil Box(カブトプス・オムスター複数種)
ツメの化石・ねっこの化石を入れないことで、相手に初手の追加ドローを大量に与えることの代償に、ジラーチや、妖しい洞窟をサーチできるクチートで確実にスタートすることができます。
カブトプス(闘)・カブトプスδ(雷)・オムスター(水)・オムスターδ(超)と多彩な非exのアタッカーでWレインボーエネルギーやスクランブルエネルギーを活用して戦うことができる点が強力です。
現在ピジョット入りのデッキが減少傾向なのであまり問題ないですが、初手のマリガンが多いと1ターン目にピジョットを出されてしまうリスクもあります。
*ラグゴドラ(ラグラージex・ボスゴドラex・プテラex)
エネルギー破壊耐性があり、種ポケモンメインのデッキに相性勝ちできるなどガラガラ型以外のオドシシ系デッキに強いです。
ボスゴドラex・ラグラージexに加えて、場合によってはプテラexも必要なことがあり、序盤の展開の成否がかなり重要です。
記事リンク集
やつはしさんの記事
*ニドクインピジョット
EX Mega Battle 2022年7月(6位)
環境的に強い闘タイプのニドクインは単純な攻撃力だけでなく、どくどく+ハギ老人の思いやりによる耐久オプションもあります。
ニドクインラインの技で展開できることも優秀で、ニドクインδを採用すればルンカルのように様々なタッチカードも使いやすくなりますが、現在使用者は国内外含め、かなり少ない印象です。
*カイリューexδ(カイリューexδ・ルナソル・ラティラティ)
EX Mega Battle 2022年9月(5位)
つんざくのトレーナーロックに加え、ポケパワーとポケボディーも封じることで盤面を制圧するデッキです。
大量にトレーナーカードを入れているコントロールデッキを得意とする反面、草抵抗力を持たれるとかなり厳しい戦いになります。
構築自体はとても強力で、ある程度リストも固まっているので、ビーチロックが刺さる環境待ちという印象です。
自分ではかなり強いデッキと認識していましたが、集計対象にした大会ではさほど結果が残っていないことが意外でした。
記事リンク集
すーさんの記事
*カイリューネイティオ
EX Mega Battle 2022年10月(5位)
カイリューexδの低火力をネイティオδで補うコンセプトです。安定感は上記のデッキには劣りますが、遂行速度で差別化を狙った構築です。
記事リンク集
私の記事
*樹海龍(ジュカインexδ・ジュカイン・カイリューexδ)
トミオカさんが今年新しく作成したこんらんと逆転!マジックハンドを多用してくるデッキを完封することができるデッキです。
今後調整が進み、想定しているデッキ以外への勝率が上がってくればさらに良い立場に行けそうです。
記事リンク集
トミオカさんの記事
*グロスカイリュー
δ-party 2022年5月(優勝)
ポケパワーが使える環境なら存分に強さを発揮できるデッキです。
最近はオドシシ系デッキを意識してか使用例が少ないですが、非exでは最高峰の展開速度と火力は依然として魅力なので、環境次第ではいつ使われても不思議ではありません。
【最後に】
W虹杯のレポートが出尽くした区切りとして、1つの大会ごとの結果だけでなく、オドシシが使われ始めてから1年単位での環境を網羅的にまとめて評価してみました。
もちろんこちらに記載したデッキ以外にも有力なものが数多く存在するのがADV-PCG環境の面白いところだと思います。(最近は神秘のかけらをたくさん積んだわるヤドにブッ刺されたりしました!)
入賞実績のあるデッキでも、実際に大会で使う前に作成者のカード採用意図を理解したり、十分に練習しないと使いこなせないデッキも多くあるため、まずは製作者のリンク先記事を読んでみてください。
今回の記事に書かれていないデッキの中にどう考えてもCランク以上あるだろ!というものがあれば是非コメントで教えてください!
記事を書いてくださった皆様、本当にありがとうございました。
※マルマインexのカード画像は
「ポケモンカード旧シリーズ検索」様
(https://pcg-search.com/card/search.php)
のものを使用させていただいております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?