見出し画像

33歳・最終学歴高卒プログラミング未経験からのわがままエンジニア転職記

先日ご応募いただいた企業の書類選考結果をお伝えさせていただきます。

大変恐れ入りますが今回はご期待に添えない結果となりました。

【理由】今までのご経験とスキルが企業側の求めるものと若干異なった為

---------------------------------------------------------

この一通のメールから私のエンジニア転職記が始まった。

---------------------------------------------------------

・物語を始める前に簡単に自己紹介

・広島県在住
・最終学歴高卒
中学生からブレイクダンスをはじめて、高校在学中も卒業後もダンス以外にやりたいことがなかった為、進学や就職はせずフリーターに
・現在は、ITとはかけ離れた業界で肉体労働者として働く
・33歳
・2児の父

・転職のキッカケは、プログラミングの最高な世界に触れて

画像1

遡ること2020年6月。
幼稚園に入園する自分の子供に「自分の名前を視覚的に認識してほしい」と考え、名前を視覚的に学べるツールを探していました。
探した結果、特にしっくりくるアプリがなかったので、

「無いなら作るか」

これが全ての始まりでした。
私は、人生はじめてのプログラミングにチャレンジすることになった。

頭に描いたアイデアがどんどん形になっていく過程や実際に作ったアプリで子どもが喜ぶ姿をみて、

プログラミングって、
作って楽しい、遊べて楽しい、喜んでもらえて楽しい

「なんて最高な世界なんだ!」

とプログラミングの世界に魅了されてしまった。


この頃からアプリ作りを仕事に出来たらどれだけ楽しいだろうかと考えるようになった。

・はじめてのエンジニア求人応募

画像2

プログラミングに出会い1ヶ月が経過した辺り、アプリ開発に魅了されてしまった私は実績も成果物も何も無いくせに勢いだけでエンジニア転職に挑戦することにした。

転職サイトを見ていると広島県で自社開発をしているX社がiOSエンジニアを募集していたので応募したが、結果は冒頭にもあるように企業側が求めるスキルを持っていなかった為、書類選考で落選した。

今思えば無謀すぎるし1%でも採用される気があったのだとすると、我ながら気色悪い。笑

まさに、恋は盲目。この言葉は後世に伝えていきたい。

しかし、この失敗も無駄になった訳ではなく、
「もっとアピール出来るアプリを作る必要があるぞ!」
と前向きに捉えることが出来た。

・ポートフォリオを作り始める

画像3


もともと数年前から「こんなアプリが欲しい」と言うアイデア自体はあったので二作目の個人開発を進めており、それと並行して転職についての情報を調べていると、

エンジニア転職にはポートフォリオと言うものが必要

と言う情報を入手した。

この個人開発アプリが完成したら、
これをポートフォリオとしてエンジニア転職に再チャレンジするぞ!

と心に決め、開発に打ち込んだ。

・そもそもiOSエンジニア求人少ない問題

画像4

私は広島県内のiOSエンジニア求人を調べたが、

結果、3件しか出てこなかった。 笑
※個人調べ(時期や検索方法により結果が変動する場合があります)

家族もいるので、今回は広島県内での転職を考えていた為、

この3つに挑戦してダメならもう諦めるしかないじゃん、、、

という現実を打ち付けられた。

すでに3社の内、1社(X社)には既に求人応募を出したので、残り2社、、、

・30代エンジニア転職は無理ゲー説

画像5

30代遅咲きエンジニア転職の情報を収集していると、

30代未経験からのエンジニア転職は無理という話や、ITエンジニア35歳定年説と言う情報が出てきた。

もはや、33歳。エンジニア定年まで残り2年。
しかも、高卒。
さらに求人数少ない。

エンジニア転職に不穏な空気が漂ってきた、、、

情報収集をしていると、
「30代未経験でのエンジニア転職は可能ですか?」
といったような質問もよく見かけるようになってきたが、

この質問の確実な答えを持っているのは、求人応募した先の会社だし、

やるまで分からない

が自分が導き出した答えだった。

ダメならダメだし、ダメじゃないならダメじゃない。

・30代エンジニア転職無理ゲーじゃなかった人を発見

画像6

30代エンジニア転職無理ゲーではないことを実証している方を発見した。

堤 修一さん(shu223)

堤さんについて調べてみると、iOSエンジニア界の重鎮ということが分かったり、30代エンジニア転職記事や様々なインタビュー記事が出てきた

人間としての出来は天と地くらいあれど、実際に転職出来た人はいる。その事実だけでも30代エンジニア転職の勇気をもらった。

そして、そんな堤さんが主催するオンラインコミュニティを発見!

自分自身、もっとプログラミングについて深く学びたいと思っていたタイミングでもあったのでエンジニアと人生コミュニティに参加することにした。

・スマホアプリエンジニア急募の求人

画像7

2020年11月、
下調べしておいた求人応募先の会社の中に、スマホアプリエンジニア急募!と掲載している求人があり、急募ならチャンスかもしれないと言う甘え考えで求人に応募してみることにした。

なんと、
人生はじめてのエンジニア求人書類選考通過!

面接日程が決まったので、iOSアプリ開発への熱い想いをまとめたり、エンジニアと人生コミュニティで面接対策の相談に乗ってもらったりとはじめてのエンジニア求人面接の準備を整えていった。

・スマホアプリエンジニア求人会社からの内定

画像8

いざ、面接が始まり、iOSアプリ作りへの熱い想いを伝えた。

面接官
「ふむふむ、、そんな想いで私たちも物作りをやっていかないといけませんね!」

「でも、行っている業務はWebアプリ開発Vue.js一択になります。なので、スマホアプリ作れないですがいいですか?」


「はい!!物作りが好きなのでアイデアが形に出来るなら手段は問いません!!!」
心の声: ええええええええええええええ!!!

ものすごく複雑な心境のまま、面接を終えた。
一週間後、人生はじめてのエンジニア内定をいただくことが出来ました!

嬉しい気持ちと、複雑な気持ち。

30代のエンジニア転職は難しいと言うのは事前調べで分かってはいたので、やりたかったiOSエンジニアではないが内定を受けるべきか、、、

もし、他もダメならそもそもエンジニアにすらなることが出来ない。

エンジニアになりたい、、、

けど、私がなりたかったのは、iOSエンジニアだ!

ということで、断腸の思いで内定を断ることにした。

・最後の望みをかけて、直接会社に履歴書を送る

画像9

最初に調べた3社のうち、2社には応募したので残されたのはラスト1社。

会社に直接履歴書を送ることにした。

1週間、

2週間、、

3週間、、、

4週間、、、、

待てど待てど返事すら来なかった。笑

・もう転職の手札がない

画像10

これで事前に調べていたiOSエンジニア転職先が全てダメになった。

iOSエンジニアになる夢は諦めるしかないのか、、、

iOSエンジニアとしての求人がなかったとしても、SIer系企業でiOSアプリ開発の実績があれば、その保守や何かしらにアサイン出来るかもしれない。「この際、少しでもエンジニアに近づければいいか?それでいいのか?」
そんな自問自答を繰り返しながらも、Sler系企業に応募した。

書類審査は通過し、1次面接を受けたが、主要言語は、Java、PHP、Pythonっぽく、結局iOSには携われない印象を受けた。
自分自身に迷いのある中、1次面接通過してしまった。

でも、やっぱりiOSエンジニアになりたい!!

うまく言語化出来ないがその気持ちだけは変わらず、辞退させていただくことにした。

もう残された手札はないんですけどね、、、

・同じ会社に3度も求人応募する

画像11

事前調べの3社には全て応募したが、同じ会社に何度も求人応募してはいけないというルールは無いことに気づいた。
はじめてエンジニア求人応募をしたX社に関しては、応募してから既に半年が過ぎようとしていたので2度目の応募を転職サイト経由で応募してみることにした。

結果は、
書類選考落選
理由:他に条件の良い候補者がいた為

ということは、その条件の良い候補者がいなければ、選考通過するかもしれない!
もはや後が無い私はこの結果すらも前向きに捉えることが出来た。

X社2度目の落選後、2週間が経過。
「そろそろ例の条件の良い候補者の採用結果が出ている時期だな。もし、条件が合わなくて辞退している場合はチャンスだ!」
と謎のポジティブ思考で3度目の求人応募を出すことにした。

しかし、転職サイト経由では既に結果が出ている会社だった為、応募出来なかった。
「じゃあ、直接企業HPから応募すればいいだけか」ということで企業の採用フォームから直接応募した。すると、その日のうちに書類選考に通過し、後日面接をしてもらえることになった。

・もう本当に後がない

画像12

3度目の正直でついにX社での面接まで行き着くことが出来た。

しかし、面接の結果は不採用、、、

もう本当に後が無くなってしまった。

結果についてフィードバックがあったわけではないが、Firebase周りの話になった時に全く付いていけていない自分がいた。
またiOSエンジニアになるならチーム開発になるだろうし、Github周りも勉強する必要があるなと新たに課題を見つけることが出来た。

・「iOSエンジニアの求人はありませんね」

画像13

もう本当に後が無くなってしまった私は転職エージェントの力を借りることにした。

これまでの経緯や受けた会社の情報をお伝えすると、

「広島県内だと、JavaやPHPならまだ見つかりそうですが、、、」

「iOSエンジニア求人はありませんね。」

バッサリ言われてしまった。

転職エージェントさん曰く、「他の言語で経験を積んだ後、他の言語へのシフトすることをお勧めします。」とのことだったが、iOSエンジニアになりたいと猪突猛進してきた建前もあり、そこでもやっぱり提示して頂いた求人を断ってしまった。

自分の身分もわきまえないワガママお馬鹿さんなのは分かってはいるのですが、、、

なりたいものはなりたいのです。

・リモートで働けるC社の存在を知る

画像14

これまでエンジニアと人生コミニュティで転職についての相談に乗って頂いたり、数々のアドバイスや助言を頂いていました。

そもそもiOSエンジニアの求人がないという会話の中で、東京に本社を構えるリモートワーク可能なC社の存在を教えていただきました。
恥ずかしながら、技術ブログとしての存在は知っていましたが企業としての存在をこの時初めて知りました。

それから数週間が経った頃、そのC社が会社説明会を行うということで純粋にどんな企業か知りたかったので参加することにしました。

会社説明会が終わった後の率直な感想は、
面白そう!

すぐに企業HPから求人応募を出しました。数日後には書類選考通過の連絡が届き、1次面接を受けることになりました。
1次面接は、採用担当者との個人面談で行い、企業文化との相性を見ているとのことでした。

なんと、1次面接通過のメールが届き、2次面接に進むことになった。

・「ここで働きたい」と初めて思った会社

画像15

2次面接では、事前に出された技術課題の提出と一緒に働くであろうチームの方々+採用担当の計7名とのビデオ面談でした。

面接を始める前のチームの方とのアイスブレイク中にビックリすることがありました。
なんとチームの中にダンサーとしての私を知っている方がいたのです!
しかも、実際に現場で踊りを見たことがあるとのこと。笑

事前に面接に立ち会う方に臼井企画の動画をシェアして頂いていたようで、他の方にも「リルオッサを出していきましょう」と言われました。笑
※リルオッサ:ダンサーの時の名前

多分シェアされたのは、この辺りの動画かと思われます、、、

全く繋がりがないと思っていたダンスとプログラミングが繋がる日が来るなんて、人生に無駄なものってないんですね。

実際の面談が始まり、提出課題の内容についての質疑応答に始まり、フィードバックまで聞かせていただき、面接される側でしたが、ただただ勉強になった時間でした。
2時間を超える面談にはなりましたが、本当に充実した時間だったので、あっという間に過ぎ去ってしまいました。

2次面接を終えた後の感想は、
「この人たちと一緒に働けたら楽しいだろうな、、、」
「この会社で働きたい!」

これまで幾つか受けてきましたが、こんな感覚になったのは初めてでした。

それから、2次面接の結果を待つドキドキの日々を過ごすことになった。

・わがまま転職記の結末

尻松

2次面接から約1週間。

ついにその時は来ました。

2次面接の結果は、

採用!!!

わがままを言い続けた結果、最後の最後で本当に働きたいと思った会社から奇跡的にiOSエンジニアとして内定をいただくことが出来ました。

採用していただいた会社には精一杯の恩返しをしていきたいと思っています!

春から晴れてiOSエンジニアとして駆け出させていただきます。

・あとがき

あとがき

今回の転職記は同じ境遇で悩んでいる方に、
令和3年時点では30代未経験からのエンジニア転職はまだ可能性がある(かもしれない)ということで少しでも挑戦する後押しになればと思っております。

また、今回の転職はエンジニアと人生コミュニティの皆さんのご支援がなければ成就できていませんでした。本当に心からの感謝申し上げます。
そして、改めて内定の祝いも沢山いただき本当にありがとうございました。

夢にまでみたエンジニア人生、
めちゃくちゃ大変だろうけど、ワクワクしかない

人生楽しんで、楽しませたもん勝ち

この言葉をモットーに、これからは仕事も家族も人生も、丸ごと楽しんでいきたいと思います。


いいなと思ったら応援しよう!