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ファッションとサステナビリティ
先日、ふたつの執筆記事がアップされた。どちらもサステナビリティをテーマにしたものだ。
まず、F_WD(フォワード)というイタリアのオンワード樫山の系列会社が手がけるブランド。デザイナーのラファエル・ヨンは、パリで生まれたアジア系のフランス人。NYにも在住していた彼の叔父さんはサンローランの靴アトリエの創業者。叔父さんに靴作りを学び、ゴージャスなシューズを作り続けていたけれど、本当の彼はスニーカーを作りたかったんだそう。のちに、off-whiteのスニーカーを手がけることで、彼のクリエイションは爆発していく。
海洋プラスチックの問題は深刻で、資本主義の狂気に苦しむ動物たちを横目に、ここまで被害が目に見えないと人は動かないのだという人間の性質や世の中の仕組みを恨まずにいられない。自分も含めて。情けないし、虚しい。
そんな中、再生可能な資源をできる限り使い、表面上だけでなく、今後も開発を推進していくストリートブランドがフォワード。若い人たちが取り入れやすいデザインが素晴らしいと思うのです。
もうひとつは、スペインに連れて行っていただいたDesigual.というブランド。彼らは新しくロゴを刷新し謀り。今後はよりSDGsに向けつつファッション的な政策として、若手のアーティストをサポートする、という意気込みを新たに、バルセロナのダンスミュージックフェスSonarのスポンサーとして、インテラクティブなワークショップやインスタレーションを行なった。
日本では正直馴染みのない人が多いDesigual.ですが、バルセロナのファッションストリートでは100mごとに3〜4件あるぐらいの超人気ブランド。ファストファッションのようですが個性的なデザインが多く、スペインの青い空とカラフルな街にとっても合う派手めなデザインで幅広い世代に人気なんです。大きい会社ほど、環境への負荷や責任は大きいわけで、なるべく大きな規模での解決案を早急に見出してもらいたいもの。それに向けてしっかりとロゴまで一新して一念発起した彼らの本気がかっこいいなと思ったわけです。