オンラインで満たされるもの、満たされないもの
ここ1年以上、旅行に行くという発想すらない時間を過ごしてきました。
とはいえ、わたしの住む地域では、県内観光が最大50%オフになるという「やっぱ広島じゃ割」というのが登場しましたし、年明けからGOTOトラベル再開か?というニュースもちょくちょく耳にするようになりました。
これは、また旅行再開できる日も近いんじゃなかろうか・・・。
良くも悪くも「オンライン」に慣れてしまったわたしたちが旅行を再開するとなると、その目的ってなんなんですかね。
先日聴いていただいてポッドキャストで、「時間にケチになった」という話がありました。
出勤は在宅勤務に。飲み会は、オンライン飲み会に。友達と外で会うことすらなくなった。そんな中、半日出勤が発生したり、飲み会が再開したりすると、そこにかかる移動時間や飲み会中に何も話していない時間が急にもったいなく感じられた、というものです。
正直、そこまで?とも思いましたが、でもこれ、数字にしてみると大したもんですよ。ほら・・・。
通勤時間:往復約2時間
飲み会:約3時間〜4時間
飲み会のための交通機関:往復約1時間
今までは使っていることすら意識していなかった時間の使い方を、改めて考えるようになりますよね。
話を旅行に戻します。
景色が見たければ、インスタやYouTubeで検索すればすぐに目当てのものが見つかるでしょうし、おいしいものが食べたければネットでお取り寄せすれば良し。
今までにないくらい時間にケチになっているなら、一体何をしに行くのでしょうか。準備にかかる時間、移動にかかる時間、それらをかけてまで行く価値をどこに置くのでしょうか。
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例えば、今回LITTLEアイランズで話してくれた女性は、これまで何カ国も旅してきたものの美味しかった料理なんて一つも記憶にないそうです。覚えているのは、現地で見た人の眼差しとか、交わした会話、その場所の空気とか。
たくさんのことがオンラインで満たされるようになったけれど、旅すること、そこでしか体験できない「感覚」はやっぱりオフラインでしか満たされません。
今週の「ひろしまほんと」
<募集しています>
LITTLEアイランズは、とてもシンプルなトークプログラムです。特別なルールはありません。あなたの考えていることを一緒に話してみませんか?ホームページlittleislands.jpまで、お気軽にご連絡ください。
(LITTLEアイランズは皆様からの寄せられた会話で成り立っています。撮影費用は一切発生しません。)
それでは、また!