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あこがれの、本棚。
いつかは、本棚がほしいよね。
そんな言葉を聞いて、あ、私だけじゃないんだと思った話。
先日、お友達夫妻と喋っていた時に、面白い話になった。
数か月使っていないものがあるなら、どんどん人に譲ったり、捨てたりしたい奥さん。それに対して、思い出のものは残しておきたい旦那さん。
「いつのか分からないような地図とかが、ごろごろ転がってるのよ」
「思い出の品は大事にしたいんだよね」
「もちろん勝手には捨てないけどさ。でも多すぎじゃない?」
「捨てればいいってもんでもないじゃないか」
というかわいらしい夫婦の会話を聞いていた時に、旦那さんがぽつりと口にだした言葉。
Imaginary Library(想像上の、本棚)
「そんなことが実現するかは分からないけどさ。頭のどこかにImaginary Libraryがあるんだよね。いつか年をとったらかな。書斎を構えて、そこに本棚を置いて。で、初めてヨーロッパをバックパック抱えて旅した時のチケットを飾ったり、家族旅行で行った先の地図を貼ったり。全部は残せないけど、自分が歩いてきた軌跡みたいなものを、一つの本棚に詰め込みたいんだよね」
その言葉を聞いたときに、あぁ、私もそうだなぁと。私の頭の中にもImaginary Library(あこがれの、本棚)があるんだよね。
これはまた美化された我が家が広がっていて、その一角に私の本棚があって。そこには、今まで使ったノートが並んでいる。
結婚してから使い始めた「ほぼ日Weeks MEGA」6冊がカラフルに並んでいる。その横には、2024年から再開した「ほぼ日手帳」の1日1ページの手帳がずらり。やっぱり年号の入った手帳は、歴史っぽくて良き。
その横には、トラベラーズノートを並べたい。過去に使った落書きノートだったり、日々の書きなぐりをしたものだったり。中には処分するものもあるんだけど、思い出と選定されたものは、残しておきたい。
さらに、その横には、旅行に行った時に書いている旅ノートも並べたい。理想は「1旅1ノート」。巣立っていった子供たちとの思い出が、写真やらチケットやらと一緒にギュッと詰まっている場所。
そんな、人に見られたら恥ずかしいような、でもここまで自分が歩いてきた軌跡を、ガシガシと書き込んできたからこそ、手放すのはちょっと寂しい手帳軍団を並べる、あこがれの本棚。
日当たりのよいお部屋で、これまた美化された自分が、どうにも着そうにもないんだけど、やっぱり憧れのリバティ柄のワンピースでも着て、コーヒーを片手に、思い出にふけっている。
…そんな、シーンを、勝手にイメージしている。
そもそもそんなスペースがその時の我が家にあるのか、そこまでにどれだけのノートが蓄積されていくのか、それらとともに今住んでいる国を離れるのか。花柄のワンピースが似合う素敵なおばあちゃんにはなれるのか。
などなど、不確定要素がたくさんあるんだけど。
でも、どこかで、そんな本棚をイメージしながら、毎年ほぼ日手帳を買っていて。そしてそれらを保管している。
お友達のImaginary Libraryの話を聞いて、そうか、みんなも頭の中に本棚があるんだなぁ。それぞれ並べるものは違っても、みんなあるよね、となんとなく納得した日。
あなたの「あこがれの、本棚」には、何が並んでいますか?
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