ありのままの、写真を楽しむ|daylyy
日本に一時帰国する時の飛行機の中。
夜行便ということもあり、息子は狭いエコノミーシートの中で大の字になって寝てくれた。その分左右の大人はきゅっと狭いけれど、つかの間の自分時間。
どうせ寝れないだろうからと、事前にダウンロードを入念にしたポッドキャストを聞いていたら、とても気になるアプリに出会った。
新しいSNSであるdaylyyを開発したという方が、宣伝も兼ねてお喋りをしていたのだけど、なんだかグサッときた。
この辺りを聞いたときに、インスタの初期の頃の世界良かったよなぁーということを思い出した。
ただの何気ない日常を、当時の言い方をしたら「写メする→インスタにも載せておく」くらいの、気軽なアクションだったはず。
それが、「おしゃれに見えるか?いいねがつくか?小細工するならどこか?自分の角度は完璧か?無駄な生活感出てないか?」とチェックポイントが増えてしまい、更新へのハードルがグッと上がってしまった。
そんな「やりすぎ」「盛りすぎ」「考えすぎ」に対抗するためのアプリ、daylyyは面白い機能がついている。
500枚くらいとった自撮りの中からベストショットを選ぶことはできない。画像ソフトであれこれ修正をかけたベストショットを選ぶことはできない。
煽り文句などの文章を盛り込んだ、文字だらけの画像も選べない。
ただ、それだけ。そんなシンプルな話。これが、やってみると心地よい。
今年の春先にローンチしたばかりとあって、まだまだ手作り感があるアプリだし、使っている人も一握りだから盛り上がっているとは言えない。
でも、ポッドキャストで出会って、少し使ってみたら、なんだかいいなぁという気がしている。
「今年の長い夏休みの記録」を試しに集めてみようと思って、日本到着するや否や始めてみた。
問題があるとしたら、ネットに接続されていないと「写真→UP」の工程ができない点。一時帰国中だからどこのキャリアにも繋がっておらず、無料Wifiで暮らす身には、更新できる場所が限られてしまう。
結局、Wifiのある自宅の写真だらけになってしまい、これこそ「THE日常」でしかないんだけど、まぁそれも良し。
夏休みが終わるころに、使い続けるか、どうするか、考えようかな。