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母ちゃん、初めてのお出かけ。
「マミー、行ってほしくないなー」「いっしょに行きたいなー」
という声を聴きながら、バタバタとパッキング。久しぶりの一人分のスーツケース。
「ごめんねー」という言葉が出かけたけれど、そこはグッとこらえる。
この記事を書いたときから決めているんだ。「ごめんね」なことをしているわけじゃないんだから。
「マミーもさ、お仕事をしているから、たまには違う国にいるチームに呼んでもらうんだよ。この前はダディが日本での打ち合わせに行ってたでしょ。それと同じだよ。マミー頑張ってくるわ。」
なぜか、お父さんの出張は比較的頻繁に起こるのに、お母さんの出張は珍しいよね。だからこそ、「ごめんね」ではなく「頑張ってくるわ」と、少し苦い笑顔で返事をした。泣きそうな長男を見ながら、私だってちょっと寂しい。
そう。ついに。
子どもが出来てから仕事を縮小したこともあって、全くチャンスのなかった海外出張。前回が「長男の妊娠が分かった数日後」のフランス出張だったので、これは実に6年半ぶりということになる。
行先は、思い入れの強い南アフリカ。出張のチャンスをつかんだ時から、わくわくとどきどき。これに備えて、年末年始には夜の授乳を卒業した。
もともとお父さん大好きボーイズだから困ることもなかろう。これに向けて、夫の方も仕事を調整。とはいえ、フリーランスだから、自由はききやすいんだけどね。
夜に「おでかけしてくるねー」「楽しんでー」と送り出してもらうことはたびたびあるけど、いざ連泊で不在というのは初めて。近場に一泊だってしたことのない私。「起きたときに母ちゃんがいない」というのは子供たちにとって初めて。
でも、大丈夫かな?と心配するのは、夫にもボーイズにも失礼だ。曲がりなりにも「親歴」は夫も私も一緒なわけで。彼らは彼らで楽しい時間を過ごすに違いない。
それよりも、久しぶりに一人で飛行機に乗って、一人で出かけることの方に心配すべき。そういえば最近はパスポートの管理も夫に任せきりだった。ホテルの予約表も印刷したし、オンラインチェックインもした。大丈夫でしょう。
6年ぶりの海外出張。しかも、8年ぶりの南アオフィス訪問。旧知の仲間たちが待っている。これは、楽しむしかない。
ちょっぴり家を空けますね。みんなも楽しんでね。私も、楽しんでくるね。
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