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【カラダ】開脚ストレッチは腹筋と背筋
数年前に「開脚ストレッチ」なるものが流行りました。
脚を180度開くことができるのはかっこいい。そう思っている人はいます。
ですが、開脚ストレッチは、ただ脚を無理やり開けば良いというものではありません。無理やりに脚を開こうとすると肉離れなどのケガをします。
開脚ストレッチは筋トレです。
私は高校でバスケ部のマネージャーをしていました。選手(友達)の体が硬いからと、開脚姿勢をとっている後ろから先生やコーチがグイグイ押していて、友人は痛い痛いとかなり怒っていました。私も無知ながら「あの方法で本当に柔らかくなるのだろうか」と不思議でした。彼女の体が柔らかくなることはありませんでしたが、バスケはとても上手でした。
脚が開くには理由があります。脚が開く必要があるから脚が開きます。
脚を少し開いて座り、骨盤を床に垂直に立たせようとすると脚が邪魔になります。
すると脚が「骨盤が立ってきたぞ。私たちは邪魔だから避けなくちゃ」と開きます。
「骨盤が立つから脚が開く」です。
骨盤が寝ている状態では脚が開く必要がないのです。
開脚ストレッチを行う時に最も重要なのはお尻を持ち上げる(持ち上げようとする)ことです。脚を開くことではありません。
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お尻を持ち上げるには腹筋と背筋が必要になります。
自分の体をしっかりと理解している人は、自分で頑張って行ってみましょう。
自分の体をわかっていない人は、1人で行うことはやめましょう。
自分の体をわかっていない人とは
・運動中の痛みが、良い痛みなのか悪い痛みなのか判断ができない
・自分の体が何を必要としているのかさっぱり検討がつかない
「本の通りにやったら痛めた」「動画をみてやったら痛めた」という人はたくさんいます。ほとんどの場合、その運動そのものが悪いわけではなく、行った人の判断力がないことが理由で痛みが生じていました。
お尻の持ち上げをせずに脚を開こうすると、高い確率で肉離れを起こします。
ケガをしないとしても、効果は出ません。言いきれます!
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↑の写真のようにテディベアのような姿勢になってしまう人は、膝を曲げて骨盤を立たせる(お尻を持ち上げる)ことから始めます。
脚がだいぶ開いてきたら、今度は体を前に倒したくなります。
これも間違いです。
お尻は常に引っ張り上げます。
背中を丸めることなく、頭を斜め上方へ引っ張り続けます。
胸を床につけようとするのではなく、
下腹やおへそを床につけようとします。
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筋肉を傷めることなく、確実に効果を出すことができます。
腹筋と背筋の機能と筋力もアップします。
マイケル・ジョーダンがストレッチしている画像をどこかでみたことがありますが、驚くほど股関節が硬そうに見えるものでした。ですが、彼の体が硬いわけがありません。ではどうしてか?私の個人的見解ですが、マイケル・ジョーダンはストレッチに重要性や必要性を見出していなかったのだと思います。だって、そんなストレッチなんてしなくても、あれだけのパフォーマンスができるのだから。
ストレッチの目的は何か?もし競技で柔軟性を確保できる能力があるのであれば、ステレッチという時間は無駄なのかもしれません。
指導する側の人は、このくらいのことは理解していて欲しいと思います。
よその指導でケガをして私のところへ来ることがあります。
株式会社りとるジム
カラダとココロのメンテナンス
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