生活介護事業所立ち上げまでの記録#8
今回は2022年3月の記録です。
動きが多くて、じっと書類作りも多い月でした。
身体のメンテナンスは大切です。
いろいろと身に染みた一ヶ月でもありました。
前回二月の記録はこちら↓
3月2日
今日も仕事の前にできるだけのことをすすめた。
食事提供加算や送迎の距離やガソリン代について調べて、
管理者兼サビ管のスタッフさんに連絡。
世界情勢が急激に変化してるので、
これからまだガソリン代が高くなるようだ。
送迎を行っている事業所はどのように変化に対応しているのだろうか。
他は『事業計画書』や『運営規定』などを書き換えた。
一旦仕事に行ってそのあと家に帰り、晩9時に夕食を済ませ、12時まで書類作成。
3月3日
個人事業主のほうの確定申告の提出期限が迫っている。
できるのか。
昨年から事業の準備に追われて、
領収書の整理を先延ばしにしていた。
でも、とうとう向き合わなければならない。
覚悟を決めて挑もう。
3月4日
ひとまず行政への事業所本申請の書類一式は
今、郵便局からレターパックで発送できた。
指定証の返信用封筒も切手を貼り同封した。
スタッフさん方や、周囲の協力もあり
締切より二週間も早く郵送できた。
自分も褒めてあげた瞬間。
重要な書類なので、レターパックプラスの方にしたので、
土日を挟んでおそらく次の月曜日には担当部署で手渡しされるはずだ。
確定申告が気になる。
3月7日
地元の銀行の担当者さんと面談。
これまで作った事業計画書と、過去の個人の確定申告書など提出し、これからの事業内容を聞いていただいた。
話がうまく進んで、事業所の今後の展開も見守っていただけると嬉しい。
ちなみに、担当者さんは息子と近い世代でびっくり。
3月8日
メールで行政から本申請書類の補正すべき箇所の項目が送られてきた。
細かい部分で訂正が結構必要だったが、
ひとまず大きな変化はなく、安心した。
この補正は4月8日までに全て提出する必要がある。
頑張ろう。
3月11日
やっと確定申告の提出ができた。
先週から事業所の準備の合間に作業を進めていた。
仕事に行く前の午前中、パソコンに向かい申告書の最終を仕上げ、郵便局から簡易書留で郵送した。
3月13日
今日は3回目の事業所体験会だった。
スタッフさんがバス停から降りてくる参加者さんを見守ったり、制作を見守ったり。
参加者さんが着いてすぐに描き始めることができるのは、本当に凄いことだと思う。
昼食は近所のお弁当店まで買いに行き、
みんなで食事。
と言っても、感染対策でそれぞれが壁の方に向いて。
その後また制作再開。
スタッフは行政の申請書類や今後の体制について相談したり、業務シュミレーションも。
3月14日
今日は朝から銀行の担当者さんにご足労いただき、通帳を作る申し込みをして、
一旦自宅に戻り、本申請書類の補正を進めた。
夕方はまた事業所で保険会社の担当者さんに損害賠償保険の書類補正をお願いして、
その足で帰りにお弁当店で事業所に配達していただく昼食の相談。
ここは保険の担当者さんにご紹介いただいた。
美味しいおかず弁当の配達をお願いできることに。
繋がりに感謝。
また帰宅し、そこから夕食後に
昼間の本申請書類の続き。
夜9時半、8種類の補正が完了し、
できた分のデータを、行政にメールで添付した。
少しずつ片付いてスッキリしてきている。
今日も早く寝よう。
3月16日
行政からのメール連絡で本申請書類の二度目の補正箇所の項目が送られてきた。
勘違いして空欄にしてしまっていた部分、事業所に電話がついてないのでまだ未完成の書類や(未完成でも一旦書類は提出して後で差し替えることになっている)、他にも損害賠償保険の条件変更を指摘してもらったり、もう少しやり直す必要がある。
3月17日
行政の担当者さんから二点連絡が来た。
一点は「食事提供体制加算」を取るのが難しかもしれない内容。
利用メンバーさんには、できるだけ負担のないように過ごしてもらいたい。毎日の食事費用に関しては特にそう思う。
その上ででどうすればよいのか、もう一度スタッフさんとも相談して考えていきたい。
もう一点は「工賃」について。「工賃」とは、福祉サービスの事業所が行う事業の中で、利用者の労働に対して支払われるお給料だ。
想定している収益事業を行う場合、その対価として利用メンバーさんに「工賃」を支払っても問題がないか、細かい確認を行政の担当者さんにさせてもらった。
3月20日
今日も事業所の体験会があった。
電車やバスで、ご家族や支援員さんと一緒に来てくださった参加者さん方。
チラシを見てものすごく楽しみにして参加してくださった。
実際に手に取るチラシはとても重要だと思い知る。
今日の参加者さんを見守っていると、
初めての場所で絵を描くときは、
やはり使い慣れた画材が良いようで、
準備した数ある画材の中でいつも家で使っているものを選ばれていた。
そこからリラックスして描いているようだった。
親御さんや、相談支援員さん、グループホームの世話人さんからも普段のご様子を教えていただけて、良かった。
3月22日
税理士さんの事務所に行って、地域住民向けのアトリエについてご説明をさせていただいてきた。
収益事業の会計の分け方や、取り扱い方を教えてもらう。
その後、市の福祉課にチラシをお持ちして、
一旦家に戻り、
今度は保健所に行き、食事を提供する際の注意事項をお教えいただいた。
全ての項目において食中毒予防の徹底が必要だ。
こちらの意識も高まる。
20食を超えると、保健所に届出が必要だが、
それまでは任意の届出らしい。
ちなみに、イベントでクッキング等は、
自分で作って自分で食べるので
それも届出は要らないらしい。
行政ともう一度電話で説明して確認すると、
食事提供体制加算も取れるそうだ。
良かった。
申請書類も書き直し再提出した。
3月24日
今日は仕事の前に事業所物件の管理会社さんと連絡を取り、大家さんに提出する工事の承諾書についてお尋ねした。
来月始めは事業所の場所をお休みにして、
できる場所から工事を始めることに。
当初思っていたより、細々とした補修箇所が出てきている。慎重に進めたい。
社労士、税理士さんとも法人の形態について連絡を取らせていただいた。
3月25日
今日はさすがに少しヘコんだ。
自分に税務関係と法人の形態についての理解が足りていなかったことで、事態がややこしい。
処遇改善加算についてと、
法人の役員について。
報酬と給料の違い。
事業所立ち上げまでひと月ちょっと。
このタイミングで理解するとは。
でもそれでも利用メンバーさんとスタッフさんのために頑張る。
ヘコんでる場合ではない。
(※処遇改善加算…介護の直接支援者に対して国が行う賃金の補填)
3月26日
最近は睡眠中も考え事をしているようで、
今日は夜中3時頃に夢の中で何かに追いかけられて目が覚めた。
起きたついでにまた雇用や加算について考える。
日中に時間が足りないので、考えをまとめる時間が持てて良かったと思いながら、考えたことをスマホに記録して、
もう一度目を閉じた。
だが今度はそのまま1時間ほど寝ることが出来ず、
のたうち回りながら、起きたことを後悔していたら
またいつの間にか寝ていた。
3月27日
日曜日。
昨晩のスマホのメモを見ながら、
スタッフさんに給料や加算のことで確認することがあり、朝から電話。
最近は起きている時と寝ているとき、
仕事と休日の境目がないので、
頭がパンク気味だ。
そんな今日は睡眠を多くとるぞ。
3月28日
今日は事業所のパンフレットをつくる相談で、いつも応援してくださっているデザイナーさんと介護福祉士さん、スタッフさんと打ち合わせだった。
お二人に事業の計画をご説明しながら、
何がここの良さなのか、
他との差別化はあるのか、
など自分の中で整理されていった。
パンフレットが楽しみだ。
3月29日
最近身体が悲鳴を上げていたので、今日はマッサージを受けに行った。
数ヶ月メンテナンスに行けてなかったので、
今日は大変なことになっていた。
頭や肩、腰も筋肉が硬くなり、
首の骨にいたっては、一部小さくだが旋回していた。
スマホやパソコンで関係機関に連絡を取ることや
長時間、申請の資料作りをしていたことが影響していたようだ。
どうりで最近首が曲がりにくいと思った。
片寄らないよう、意識して身体の左右を交互に動かそう。
3月30日
今日は仕事が休みだったため、
家でアトリエの保護者の方々に配布する
文書をつくった。
午前中から晩まで、7時間経っていた。
夜は行政の担当者さんからメールが届いていたので開いてみると、なんと、やはり食事提供体制加算がでませんという内容だった。
メールや電話で確認して、加算対象の確認をした後、
準備していた矢先…
一瞬落ち込みかけた、が、
でもこの逆境は、ほんとに逆境かと考えた。
加算がもらえないなら、安く昼食を提供できるよう知恵を絞ればいい。
保健所では指導を受け準備もできた。
はじめは少人数のスタートなので、
何かしら工夫もできるはずだ。
3月31日
今日は昨年から週一回お手伝いに行っていた福祉施設の勤務が最後だった。
昼休憩の時間に利用されている方々にさよならを伝えすることになった。
準備していたプレゼントをお渡しして最後の挨拶をすると泣いて下さった方々もいた。
利用者の方々には仕事を沢山教わった。
スタッフさんには事業所の運営について教えていただいた。短い間でしたが、本当にありがとうございました。
皆さん気が良くて、
施設内の掃除が行き届いて、
利用者さんたちも楽しそうで、
とてもいい職場だった。
見習うところだらけだった。
夕方はデザイナーさんからパンフレットの
大まかな案のデータが届き、
その素敵さにテンションが上がった。
何度も何度もそのデザイン案を見た。
本当に楽しみだ。
つづく
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