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法人として2歳、アトリエShiroiToとして1歳半


今週で法人を設立して2年が経ちます。
事業所「アトリエShiroiTo」を始めて今月で1年半。
以下、ちょっと長文になってしまいましたが今の気持ちを綴ってみました。お時間あればお付き合いください。

やっと、というかまだまだ法人としても、よちよちの二歳児です。
人間ですと少し自我が芽生えてくる頃でしょうか。

いろんなことがあった2年間。
挫けそうなこともありましたが、なんとか踏ん張って皆で乗り越えることができました。
これまでついてきてくれたスタッフさんには感謝でいっぱいです。ありがとう。
そして、今年新しく出会ったスタッフさん。実は一番大変な時期にシロイトに加わってもらっています。これは人生の中で忘れられない思い出になりそうです。ありがとうございます。

そしてそして!
いつも外から陰で支えてくださっている方々。
私が泣き言を言ったりしながらもここまで来れたのは、皆さんのお陰です。ありがとうございます。
関わって頂いている全ての方に感謝です。

そしてそしてそして!
シロイトメンバーさん、
あなたたちが居てくれることがシロイトの、私の、原動力です。シロイトを選んで一緒に過ごしてくれてありがとうございます。いつも作品から刺激をいただいています。

上記の人たち。本当にとても信頼しています。大好きな人たちです。恥ずかしいけど、伝えないと伝わらないのでここに書いときます。

福祉事業を始めたのは、それまでの個人事業からチームでやっていく必要性を感じたからでした。大きなことを成し遂げたいとかそういうことは思ってはいませんでしたが、アトリエに通う人たちが、今抱えている困りごとが少しでも楽になって、生きやすい世の中になったらいいな、とは思っていました。それには私一人ではどうしても難しいと感じたのです。それで事業所を立ち上げました。

絵の展示をさせていただいたり、地域に赴いて活動を続けたことで、1年半経過した今、シロイトの近所の星田商店街の方々がメンバーさんの名前を覚えてくれたり、店の前を通ると声をかけてくださったりするようになりました。先日はなんとお茶屋さんから千羽鶴をいただいて驚きました。
メンバーさんも、お店に自分の作品を持って行ってプレゼントしたり、お小遣いを持って買い物に行ったりと、日常風景の中に交流が生まれています。
それは例えるならば、温かい受け皿がメンバーさんを優しく包んでくれている、そんな感覚です。

そんな私たちも、はじめはこの場にいることに勇気が必要でした。それは、障がい福祉の分野のシロイトが地域に受け入れてもらえるかどうかがわからなかったからです。
でも私たちには、言葉以外の言語として「アート」がありました。言葉が得意でないメンバーさんたちは、作品を通してお店の人たちに気持ちを伝えました。伝えると言っても「描いた物を見てもらう」というだけなのですが、その行為自体が会話と同じ意味を成しました。見た人が、何かしらの反応を返してくれるのです。
「ええなあ。」
「この絵好きやわ。」
「これ描いたん⁉︎ すごいなあ!」

ギャラリーや展示会場ではなく、地域の中でこんなコミュニケーションの方法があったことに嬉しくなると共に、立ち上げ当初に想像していた
「メンバーさんの生きやすい世の中」に
少しですが、近づいているように思いました。

これからもシロイトでは、メンバーさんの制作環境を守りながら、スタッフや地域の人たちと楽しく日常を紡いでいければと思います。
現在スタッフさんたちと新しいことも企画中です。それは、これまで沢山たまっている作品を利用してシロイトグッズを制作することです。
主役のメンバーさんたちはこのことをとても楽しみにしてくれています。
また出来上がりましたら皆さんにもご報告させていただきます。
皆さま、今後ともアトリエShiroiToをよろしくお願いいたします。

いつも白い扉を開けて待っています。
一緒に白い糸を染めて紡いでいきましょう。

代表 小原 緑

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#福祉とデザイン

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