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生活介護事業所立ち上げまでの記録 #2

ここでは2021年9月の記録を残したいと思う。
アートの生活介護事業所立ち上げまでのことです。
最近書くことが増えてきたので、
今回は一ヶ月間のみの記録になっています。


それまでの2021年4月〜8月の記録はこちらです。



2021年9月4日

今日はなんとアートの専門スタッフさんが見つかった。
美術作家の仲間の人で、一緒にグループ展に参加したこともある人だった。
私のSNSの投稿を見てくれたり、
これからの計画に興味を持ってくれたようだったので、
今日実際にアトリエに見学に来てもらった。
事業所を立ち上げてからの仕事の雰囲気が少しわかってもらえるだろうと思ったからだ。

メンバーの皆さんの制作を見守りながら、
一緒にゆっくりと時を過ごすという仕事。
制作中に困ったことがあれば、
その滞りを流すお手伝いをする。
指導はしない。
その人は作家活動をされているので、
そのあたりの見守り方についてははじめから少し安心感があった。
様子を見させてもらうと、やっぱり大丈夫そうだ。
というか、とてもいい感じ。
これからご一緒してくださるそうだ。

要は自分の制作風景を思い出してもらい、
それをこの人たちをお手伝いする時に活かすということ。
誰からも指図されずに、自分が主体となって
何かを生み出す。
そこを尊重する。
ただこれだけのことを大切にしてくれそうな人と
一緒にお仕事したいなと思っていた。

今日は新しいスタッフさんが決ったので、
家でささやかに祝杯をあげた。
ありがとうございます。
これからよろしくお願いします。


2021年9月6日
今日は、先月知り合った団体の代表の方と、
物件のことでまた会った。
お互いの将来のこと、子どもの放課後の支援等、
いろいろお話しした。
似た思いもある。
思いがつながる。
つなげたい。



9月10日
今日からサービス管理責任者研修の申し込みが始まった。
サービス管理責任者、略して「サビ管」は事業に欠かせない資格保持者。
きっちりと研修を受け、実務経験も必要だ。
朝から大阪府のホームページで日程や応募用紙等をチェックし、サビ管担当者に連絡をする。
研修の申込書に法人名を記入しないといけなかったので、
早めに法人も設立しなければならない。
申請頑張ろう。

あと今日は他にも、事業所の医師と看護師配置について行政書士さんに相談したり、
不動産会社に、夏頃お話をいただいていた物件のお断りの連絡をした。
当時、お手伝いの旨も仰っていただいていたので、
そのことも感謝していることもお伝えした。
昼からはアトリエに行き子どもたちと創作。
晩はスタッフさんや協力者の方々とミーティング予定。
1日が早い。

9月11日
今日はおとなアートの日で、地元の看護師の友達が見学に来てくれることになった。
事業所を始めたら看護師さんに定期的に来てもらって利用者の人たちの健康観察をお願いする必要がある。
その看護師さんは私のママ友で、時々連絡を取っていた。
頻繁に会うわけではないけれど、気さくで、会うととっても嬉しい人だった。
アトリエの様子も見てもらい、月2回事業所で協力してもらえることになった。嬉しい。
そしてその方のつながりで、お医者様も紹介してもらえることになった。
医師の配置もまた事業所に必須だからだ。


9月12日
昨日は早く寝てしまった。
今朝起きたら看護師の友だちから
メッセージがきていた。
紹介いただいたお医者さまにも月1回事業所でお世話になることができそうとのこと。嬉しい。
約一日で順調に決まり、なんだかまたぐんと前に進んだ感じがする。

今日は午後、スタッフさんと法人名と事業所名を決めるミーティングがあった。
前からずっと、調和を楽しめる名前がいいなと考えていた。
だから、決めるときも自分だけで決めずにスタッフさんと相談して決めたかった。

いろいろ案を出し合って、夕方に無事決めることができた。
気に入った名前になってよかった。
まだ言い慣れないので少し恥ずかしい。
でも、名前が決ると意識が変わってくる感じだ。




9月13日
今日は物件の管理会社の方にお会いした。
今借りておられる団体の代表者も来られて、
図面の確認等させていただいた。
図面の中で、一級建築士さんにご確認いただかないといけないことがでてきてしまったので、
帰ってから建築士の友人に連絡をして
いろいろ教えてもらった。
問題に対しての的確なアドバイス。
専門家は本当にすごい。
これで明日、行政書士さんから大阪府に確認を入れていただく予定。
図面のこと、うまくいくといいな。



9月16日
今日は午前中仕事を休んで、座談会に参加した。
来られていたのは障がいのある子を持つ親御さん方。
子どもさんの年齢は幼稚園児〜成人前と幅広かった。
毎月集まって、子育ての悩みを共有されている。
もう10年以上続けておられるそうだ。
私が伺ったのは、新規事業のお話しをさせていただくためだった。
アトリエで長い付き合いの保護者の方が誘ってくださって参加した。
来ていた方々と繋がることができ、また世界が広がった。
お子さん方は成長して学校や就職のことなど、
いろいろ環境も変化している。
それだけに親御さんの心配ごとも増えているよう。
自分にはこれから何ができるのか。



9月18日
今朝は以前見学に行った生活介護施設の代表の方に、事業立ち上げについてお電話でお話しをうかがった。
約一時間半、その施設の立ち上げ時や、制度が変わってからの移行期のお話し、ご経験や感じられたこと、20年間どのようなお気持ちでスタッフさんやそこに通われてる方と接してこられたかなど、お聞きできた。
電話中、必死でメモしていた用紙は、最後には文字でいっぱいで解読が難しいくらいになった。
大切なことを沢山お教えいただいたお陰で、霧が晴れ、
自分に足りないことや、やらなければならない優先順位がハッキリした。

経営は現実的に頭を動かす必要がある。
利用する人とスタッフさんの人生を守り幸せにする運営。
夢も大事だが数字も大事。
現実、見ていこう。
早速資料作りをして動かなければ。
ネットで検索するより、やっぱり人の言葉から教わる方がずっと心や頭に残る。
お忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。

それと今日は、注文していた実印が届いた。
少しずつ前に進んでいる。
印鑑登録に行くべし。

9月19日
先週から作っていた法人の定款が、
今日やっと形になった。
法人を作るには定款が必要で、作成に当たっては結構決まりが多い。
いろいろ難しいけど、申請は専門家にお願いせず、
自分でやってみることにした。
明日は新規スタッフの方々とのミーティング。
定款を持参して皆さんで話し合おう。

それと、昨日から今のアトリエに通ってくれている人たちの気持ちについて考えている。
これまでと状況が変化するであろうアトリエ。
変えることは怖さもともなう。
でも、そこからまた丸が作れるのではないか
とも思う。
これまでの土台をプラスした新しい丸をつくりたい。


9月27日

公証役場に法人の定款の作り方ついて指導をしてもらった。
FAXで下書を送るのを3回繰り返して
やっとOKをもらえた。
自分では先週出来上がったと思い込んでいたので、
指導を受けることができて良かった。
全角と半角に気をつけよう。
今週またスタッフさんたちと会って確認してもらう予定。


9月28日
今日も神戸の生活介護施設の方に電話で経営の相談をさせてもらった。
今日は具体的な経営について。
集中してお話しを聞いた。
お陰さまで、苦手な数字が頭に入りやすくなってきた。
本当にありがとうございます。

春ぐらいから、企画書や、申請書などの公式の文章づくり、
あと経営について考えて予算を立てたり。
難しいことは今まで自分には向いてないと思って避けてきたが、
最近、少しづつ、
「これって慣れかもしれない。」
と思い始めている。
腹さえくくったら、書類も形になってきた。
ただ、福祉の経営は初めてで不安が多い。
不安にも慣れていくのだろうか…
同じストレスには強くなると心理学の本で読んだことがある。
3年後くらいにメンタルが強くなってることを信じたい。


9月29日
今日はスタッフさん2人とミーティング。
経営のことを考えて寝られなかった昨晩の話や、
立ち上げ時期のこと、運営のこと、
他いろいろ話してみたら、
「ま、大丈夫ですよ!」
という感じだったので、少し不安がやわらいだ。
ホッ。
聞いてくれる人たち。
ただの楽観的なのとは少し違う。
この人たちと働くのが更に楽しみになった。

書類も整ったので、来週は、
いざ公証役場へ。

つづく。

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