夏バテ
最近の自分は自分らしくない。
寂しさとはまた違う、空しさ、というものだろうか。
「デート」なんて呼びたくないデートを、次々と。
まるでジャンクフードを食べ続けるように。
しおりにした去年のクリスマスに観た映画の半券が、3ヶ月前と同じページに挟んであった。
好きなはずの読書が進まない、まったく。
余ったお金はどう使うか分からず、でもお金を残して死にたくないから意味のないものを買い続ける。
心の穴を埋めようとするように。必死に。
まるで赤くなっている信号を、ゆっくりと渡るように。
*夏バテのせいにしたい。