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九月五日〜九月十一日

九月五日(月)

初めて取材というものを受けた。普段、私は大学で文章を書くということとか人に話を聞くとかいうことをしていて、その立場がまさか逆になる日が来るなんて思ってもいなかった。話すこと自体に緊張は感じなかったけれど、話す内容は自分なりに気をつけたつもり。なんだか気をつけすぎたのか気を配りすぎたのか、発せられる言葉が時々私のものではないような気がする瞬間もあった。でも言いたいことはほとんど全部言えたと思う。貴重な体験だった。

九月六日(火)

お昼ご飯を食べた後、ふと「本棚を整理したい」という欲が出てきて、本の断捨離も兼ねて本棚を整理した。(途中で本棚の棚が抜けて頭上から本が降ってきたときはまぁまぁびびった。)存在を忘れていた本が奥底にあって、あっこれまだ読んでなかった、読みたいなと思ったものが出てきてまたまた積ん読が追加された。
その後は50数冊を地元の本屋さんに持っていって古本買い取りの手続きをしてもらって、せっかく本屋さん来たしと思って古本を4冊購入。中村航さんの『リレキショ』『絶対、最強の恋のうた』、小手鞠るいさんの『ラストは初めから決まっていた』、村上春樹さんの『1Q84 BOOK3』。中村航さんは小学生の頃から好きな作家さん!

家に帰ってきてからは、第一の本棚と第二の本棚にそれぞれ置く本を分けた。第一の本棚はもう読んだもの、第二の本棚は積ん読本、もしくは再読したいもの。現時点での積ん読本を数えてみたら28冊。多いのか少ないのかも分からん。一般の人からしたら充分多いって思われそう。
第一の本棚だけだと本が収まらなくなってきてるから、定期的に本の断捨離は必要かもしれない。溢れそうになったらまた思い切って整理しようと決めた。
その後は、部屋にあった紙袋でブックカバーを作った。ずっとやりたくて紙袋だけ残していってたら結構な数があって、とりあえず文庫本サイズを2つ、単行本サイズを3つこしらえた。こんな感じで今日は本漬けの1日だった。現在時刻0:44、これから少しだけ『女人入眼』を読んで寝る。直木賞候補作もあと2冊。ゴールが見えてきた。

夏休み中はSPIの非言語能力、いわゆる「算数・数学」の勉強をちゃんとしようと決意をしたのだが(『残り1カ月の夏休み、夢のために数学と向き合う』)、今日やった問題が自力で解けたことに興奮した。なんだ、私数学できるかもしれないんじゃん、いけるいける頑張れその調子だと自分をこれでもかと褒めた。誰かにこの興奮を話したいけれどもう夜も遅いので明日にでもお母さんに聞いてもらおう。明日は今日よりももう少し量をこなせたらいいな。

九月七日(水)

一日何も無かった日。割と自分のやりたいことができた日になったと思う。読書をして、サークル関連のことをして、TOEICと漢検とSPIの勉強をして、と日中は割と勉強机にかじりつき、夜はnoteの「わたしにとってはたらくとは」の投稿をぎりぎりまで書き進めてなんとか投稿。自分なりに考えたことだから、不格好かもしれないけれど投稿できてうれしい。
はじめてこういうのに参加したから勝手が分からなくて一瞬焦ったけれど、無事に投稿できたからよし。

九月八日(木)

朝から家族でカフェに行ってきた。1人で行ったり友人と行くことが多いけれど、今日は私とお母さんとお父さんの3人で。キーマカレーと、コップに入っているスタイルのパフェというかなんというか、を初めて食べた。美味しかったけれど量が多かったからお母さんとシェアして正解だったな。
ブックカフェで、本がたくさんあってとにかく見とれちゃった。お母さんはミステリーが好きなんだけれど、あんまりそこにミステリーの本が置いていなかった。どちらかというと純文学とかエンタメ小説、エッセイが多め?
唯一、といっても過言ではないくらいに見つけ出したミステリーの本が『謎解きはディナーの後で』。お母さんに見せると「これくらいなコミカルなミステリーって読みやすそう」と惹かれたようで、帰りに古本が置いてある書店に寄って買っていた。「本なんか買うの久しぶり」となんだかうれしそうだった。

お父さんが今の時期に仕事のお休みを取っていて、この期間に料理をできるようになりたいという。ただ、私自身も料理はできないから、今日はお父さんのヘルプという立ち位置で晩ご飯を一緒に作った。メニューは親子丼。お父さんにメニューの指示を読んでもらいながらタマネギを切り、だしを作り、卵を割る。タマネギとだしと鶏肉は一緒にフライパンへゴー、と、なんだかんだ上手くいったと思う。あ、なんだか見たことある料理になった、という気持ちと、味見をしたときに「あ、食べたことある味だ」って思えたのがなんだかうれしかった。

九月九日(金)

『女人入眼』読み終わった。超面白くて、最後の方は一気読み。本当に読んでよかったなぁ。間違いなく今年読んだ本の中で面白さランキング上位に入ると思う。歴史小説だから少し敬遠してたんだけど、もっと早くに読めばよかった。
歴史小説はどうしても日本史の知識が必要とされる部分はあるかもしれない。『女人入眼』もその例には漏れないと思うけれど、登場人物たちが敵同士か味方同士かさえ理解できれば十分楽しめるなと。というか私自身が大学で日本史を専攻しているので実はもっと歴史小説に手を出したい。今回読んだ『女人入眼』の作者である永井紗耶子さんの小説、他のを読んでいきたいな。なんだか今日の日記が読書記録みたいになっちゃった。詳しいことは直木賞候補作紹介のnoteに書きます。きっとどこよりも遅いレビューだね。

九月十日(土)

夕方頃バイトに行く前に、焼きおにぎりを作った。いつも土曜日のバイトは晩ご飯を作って持って行っているのだが、いつもは塩を混ぜた白米に海苔を巻いただけのシンプルなおにぎり。作るのは楽なのだが、バイトが終わった後の楽しみとしておにぎりをもっとバージョンアップさせたいな、とも思っていた。そこで今日は焼きおにぎりを作ったら、バイトのモチベーションが超上がって、なんだかうきうきでバイト先まで行った。ちょっと工夫すれば頑張るエネルギーになることが分かったのがなんだかうれしかった。土曜日はしばらく焼きおにぎりを作ってバイトに行こう。

バイト先までは電車で行っている。バイトが終わり、最寄り駅に着いてふと空を見上げたら満月が煌々と光っていた。そうだ、今日は中秋の名月だった。満月っていつ見てもまん丸で綺麗だけれど、今日の満月はやっぱりいつもよりも光って見える。存在感がいつもよりも大きかった、秋を見せつけられた気がした。お母さんが月見団子を作ってくれていたから、家に帰ったら食べよう。

九月十一日(日)

直木賞候補作である呉勝浩さんの『爆弾』を読み終えた。これで直木賞候補作もすべて読み終えた。お疲れ自分。
普段ミステリーをほとんど読まないから、結構読むのに体力を使った気がする。読後感の微妙な悪さ(完全に悪いとは言い切れない、これが難しい)、何か引っかかったまま終わる、というのがこの本の持つ魅力なのかなあ、と思いながら本を閉じた。直木賞候補作をぜんぶ読んだから、今月のうちにnoteの投稿で直木賞候補作を紹介しよう。きっとどこよりも遅いレビューだろうな。それも私らしくていいや。

楽しみにしていたものが届いた。『ガフールの勇者たち』の全15巻を、一気に大人買い。
知っている人どれくらいいるかな。たくさんいてくれたらうれしい。梟たちのファンタジー小説で、私は小学生の時に図書室に通い詰めて15巻を全部読んだ、はず。もう昔のこと過ぎて、15巻をぱっと見た感じ、読んだっけこれ?という感じなのだ。私はこれをきっかけに梟が大好きになって、好きな動物はと聞かれたら迷わず梟と答える。
文字はそんなに小さくないから、手軽に読めそう。またここに出てくる登場人物たちに会えると思うと楽しみでしょうがない。積ん読消化の合間にでも読んでいけたらいいな。


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