主権者教育・シティズンシップ教育・社会科教育をもっと学びたい人におすすめな研究会11選
私が現時点で入っている研究会を主観的に紹介します。
特におすすめなのは「7.日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)」と「10.オンライン社会科・公民科研究会」です。
他にもおすすめな研究会があれば教えてください!
1.全国社会科教育学会
略称は「ぜんしゃ」。
国内でも一番大きな学会のひとつだと思います。研究大会は主に秋にあり、多くの研究者や教師が発表を行います。
年会費は5000円、事務局は広島大学。
たぶん、創立は1951年です。
機関紙『社会科研究』への投稿締め切りは4月1日と9月1日の年に2回です。
2.日本社会科教育学会
略称は「にっしゃ」。
全国社会科教育学会と並んで大きな学会だと思います。
2021年5月16日に春季研究会があるみたいですね。
年会費は5000円、事務局は筑波大学、創立は1951年(ぜんしゃと同じ時期にできたんですね)。
機関紙『社会科教育研究』の投稿締め切りは3月31日、8月31日、12月31日の年3回です。
3.社会系教科教育学会
略称は(たぶん)「しゃかいけい」。
会費は3500円(学生会員は2500円)、事務局は兵庫教育大学、創立は1989年です。
学会誌『社会系教科教育学研究』の投稿締切は3月31日、年に1回です。
4.日本公民科教育学会
略称(?)は「こうみんかきょういくがっかい」。
会費は3000円、事務局は桐蔭横浜大学、創立は1989年。社会系教科教育学会と同年なんですね。
学会誌『公民教育研究』の原稿受理期間は8月1日から9月10日です。
5.全国民主主義教育研究会
略称は「ぜんみんけん」。
イデオロギー色の強い発表は少し苦手なので避けているのですが、そうじゃないテーマの学習会は参加したりしています。
若い先生の発表とか、興味深いものも多いです。
あと、年配の先生の雰囲気がアットホームな印象です。
大きな研究集会に加え、小規模な学習会も多くあります。
会員限定の勉強会も多いですね。
年会費は5500円、学生・院生の年会費は3000円、創立は1970年です。
6.高大連携歴史教育研究会
この研究会に入った理由は、会員が使える教材共有サイトを利用したかったからです。
年会費は3000円(学生は1500円)!
創立は2015年と、比較的新しいようです。
7.日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)
略称は「じぇーせふ」。
創立は2013年。会費は8000円(学生は3000円)と、他の団体と比べて高めです。しかしコロナ禍において2020年と2021年の学生会員は会費が無料になりました👏
J-CEFの特徴1つ目は、運営している人が若いこと。私も運営に関わっている一人です。
そして特徴の2つ目は、研究者と学校教員だけでなく、NPO法人など地域団体や民間団体、高校生など、多様な人がかかわっています。
会員でなくても参加できるオンラインイベントをしょっちゅう(3月は7回もやりました)行っているのでぜひチェックしてください。
8.日本シティズンシップ教育学会(JACED)
2019年に創立した新しい研究会です。名前がJ-CEFと似ていますね。
J-CEFは研究射程がとても広い会ですが、(JACEDは研究会にこれまで2回しか参加していないせいもありますが)もう少し狭いイメージです。
中心となっている研究者の研究内容から見ても、「イギリスのシティズンシップ教育」を研究している人が多いかな、と思っています。
入会金1000円、年会費は6000円(学生会員は2000円)です。
9.全国公民科・社会科教育学会
教員になってから誘われ入った学会で、8月に全国大会があります。
大会運営に参加すれば参加費が無料になるので大会運営ボランティアになるのがおすすめです!
10.東京都倫理研究会
通称、都倫研。
倫理はここ数年で開講している学校が減ってしまっている絶滅危惧種科目ですが、倫理を専門とした先生が集まる会です。
11.オンライン社会科・公民科研究会
創立は2020年。オンラインれきけんの公民教育バージョンがほしいというニーズがあったこと、2020年春のコロナ休校があったことを背景に設立されました。
実は私も運営メンバーの一人で、Twitterを動かしているのは主に私です。
「社会科」と名前に入っているように、市民育成は歴史や地理や公民など関係なく社会科で行うものだという思想があります(と勝手に解釈している)。
だから公民系の授業の内容や方法にとどまらず、「教育格差がある社会においてどのような市民性育成が必要か?」「そもそもなぜ社会科を学ぶ・教えるのか?」みたいな議論もよくします。