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探鳥初心者のおでかけ準備 双眼鏡編

私が半年くらいバードウォッチングをしてきて、少しずつブラッシュアップしていった装備や準備の話を初心者向けにまとめます。

ひとつの記事にまとめようと思ったけど長くなりそうなのでまずは双眼鏡のお話から。


必須⭐️探鳥アイテム 🐣 双眼鏡 🐣


もしあなたが既に観劇用などで双眼鏡をお持ちなら、それでOK!

バードウォッチングに適した良い双眼鏡とかもありますけど、初心者はそんなの気にしないで「小さく軽くてお手頃価格」の双眼鏡を1つ持っていれば充分です。

私が最初に買ったのはこちら

これを選んだ理由は黒くない双眼鏡がいいな〜ってのと、あんまりにも安すぎるの(1000円以下とか)はなんとなくやだけど高いのもやだなみたいなお気持ちでこの価格帯のものにしたってだけだったと思います。

まあ要はなんでも良くて、最初はとりあえず小さくて軽いを優先するのが良いと思います。だって荷物増えて欲しくないし、できるだけ身軽で気軽に出かけたい。あとポイっとカバンに入れて雑に扱っても心が痛まない金額を自分のお財布と相談してください。

双眼鏡を選ぶときに気にする点というと、倍率レンズ有効径です。
上の商品名に「8×21」とありますよね、この最初の数字が倍率、後の数字がレンズ径です。なのでこれは8倍で見えてレンズ直径が21mmの双眼鏡ということになります。

これは近所の畑のスズメ

都市公園で野鳥観察するには、8倍で充分です。
10倍とか15倍とかもっとアップで見れる方がいいんじゃないの?大は小を兼ねるし…と思ってしまいますが、逆に8倍以上だと野鳥を捉えるのが難しくなります。倍率が上がれば上がるほど遠くの狭い範囲をアップで見るようになるのでその狭い範囲に飛び回る野鳥を捉えるのって特に初心者には大変です。ある程度周りの風景も見える8倍くらいの方が肉眼であの辺にいるな〜と目安をつけてから双眼鏡を覗いても見つけやすいです。

続いてレンズ有効径についてですが、これは双眼鏡で見る画面がどれだけ大きいかということです。小さな穴から覗くのと、大きな穴から覗くのとでは見やすさが違いますよね。ちなみに私の感覚では21mmは小さいですが、じゃあ大きいレンズ直径にしよう!となると、どうなると思います?

ホンセイインコは声が大きいからすぐ見つかる

そう、双眼鏡が、重く、大きくなっていきます。
これは倍率を上げようとしても同じことが起きますね。要するに高性能であればあるほど双眼鏡は重く大きくなっていきます。カメラと一緒ですね。

もしあなたが筋肉も体幹もムキムキで体力が有り余っているなら高スペックの双眼鏡で問題ないと思います。

探鳥中は首から双眼鏡をかけて歩き回り、野鳥の影を見かけたらぐーっと上の方を双眼鏡で見て探すことになります。
そこで重くて大きい双眼鏡だと、肩や首が疲れますし、長時間腕を上げて双眼鏡を見るのがキツくなってくるんです。

なので特に最初は小さくて軽くて、適度なスペックの、お手頃価格の双眼鏡がおすすめになるわけです。

朝日浴び浴びメジロ

小さくて軽ければ普段の外出時にもカバンに忍ばせておけるので、探鳥目的でない外出先でたまたま良い感じの公園に出会った時もサッと観察できるようになります。

私は以前とある好きな作家さんの個展を見に清澄白河に行ったとき、すぐ近くにたまたま日本庭園(有料)が見えて野鳥いるかも?!と予定にはなかったバードウォッチングを楽しんだこともありました。そういうときにカバンに小さな双眼鏡が入ってると便利ですよ。有料公園だいすき。日本庭園は植えられてる木が低いものが多いので野鳥見やすいんです。

そうして気軽に身軽にバードウォッチングを楽しむ癖がつくと、日々のお出かけや旅行が別次元の楽しさになってきます。
だって街歩いてるだけで鳥は飛んでますからね。鳴き声が聞こえてきて、ああヒヨドリが元気に泣いてるなあ、この声はハシブトガラスかな?ハシボソガラスかな?とか、今、猛禽っぽい声しなかった?気のせい?とか。旅行の移動中に電車やバスから景色を見るのが100倍楽しくなります。

朝から元気いっぱい鳴いてたヒヨドリ

ちなみに私バードウォッチングをはじめて約半年の間に、2度、双眼鏡を買い替えています。こんだけ言っておいて、めちゃくちゃ買い換えるやん。

2台目はこちら

これに変えた理由は、レンズの直径ですね。
先の21mmだとやはり見づらいと感じてこれを買いました。倍くらいの大きさにはなってしまいましたが割と軽く、1日首にかけていても平気な重さだと思います。でも今気づいたけど倍率が6倍になってますね。気づいてなかったです。

3台目がこちら

双眼鏡に3万円…ッ

こちらは野鳥観察会に参加したときに貸し出していただいた双眼鏡があまりにも見やすくて感動して、同じの欲しい!と思って調べたら10万円以上してびっくりし、カメラならまだしも双眼鏡にそんな大金出せないよ〜〜でも見やすかったから欲しいよ〜〜の葛藤の末のスペックを下げて3万です。笑

レンズ直径32mmと2台目より2mm大きいだけですが、なんと言っても見える景色が鮮明なんです。同じ倍率だけど、はっきりくっきり綺麗に見えます。

鮮明に見えるならその方がいいじゃん!と思うでしょ?でもねえ、野鳥って虫を食べるんですよ。鮮明に見えるってことは虫も鮮明です。苦手な人は要注意です。

それから防水加工がされているので雨の日でも比較的安心、なんだけど、私はそれよりもレンズが曇りにくいことに感動しました。メガネが曇ることがあるように双眼鏡のレンズが曇って全然見えない〜という時が2台目までは良くありましたが、これに変えてからはほぼなくなりました。

とはいえいつも一緒に探鳥してるパートナーは双眼鏡が曇って見えないことはほぼないと言っていたので、私のような汗っかきさんにしかこの素晴らしさは伝わらないかも。

この双眼鏡メーカーのkowaさんは探鳥用に様々な双眼鏡を出していて、販売店やイベントなどで実際に覗いて試せることがあるようですので試してから購入するのが良いと思いますよ。

しかし、高スペックな分、重いです。
ネックストラップがしっかりしてるので首への負担は思ったほどではないものの、1日中首にかけてハイキング探鳥した時は首が痛くなりました。

1台目は160g、2台目は450g、3台目は565g
1台目の軽さやべえ〜

まあ撮影メインのガチ勢バーダーの皆さんは10kg越えのカメラ機材を持ち歩いておられるので、こんな500g程度でピーピー言ってるやつなんて何バカ言ってんだって感じだと思うんですけども。だって車なしですから身軽が一番です。

装備品が重くて疲れちゃうから行きたくない〜とはなりたくないじゃないですか。なので初心者さんには軽くて小さい双眼鏡を強くお勧めします!!

そのうち良いのが欲しくなったら買えばいいし、望遠レンズのカメラに切り替えるのもありです。私のパートナーは割と1台目の小さいので満足しているようで日々持ち歩いてますよ。
ちなみに私は双眼鏡では満足できなくなり、80倍までズームできるカメラを買ってしまったというわけです。やっちまったな〜

めっちゃ長くなっちゃった〜〜次こそ虫除けスプレーとか帽子の話しますね。

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