ノルウェーの森
村上春樹さんの「ノルウェイの森」とは関係なく、ただリアルなノルウェーの森。
「森の香り」っていう芳香剤とか入浴剤とかがあるけれど、森の匂いは森にしかない。
ひとつひとつの呼吸が自然と深呼吸になっていった。すぅ〜〜〜きっもちいいー♪
フロイエン山のハイキングコースへ入って登っていく。
だんだん景色がひらけてきたぞ。
そのままてくてく歩いて行くと、あれ?どこかで風鈴が鳴ってるような音がする。音がかすかに風に乗ってくる。どこかに山小屋とかがあって、風鈴みたいなのがついてるのかな?なんて思いながら進んでいくと…
ん?
おおお!!!?
ぺーターーーーー!!!
人じゃなくてヤギ?羊?とすれ違うとは。遠くで風鈴の音に聞こえたのは首もとのベルだったのね。
ペーターみたいな引率の人もいないし柵もない。山全体で放牧されてるのかな。
ヤギと羊って、毛が生えると見分けがつかないくらい似てるらしい。私には全くどちらか分からない。でも後で見たこのあたりのマップには、ヤギがいると書かれていたからヤギの可能性が高いと思っている。
この後も、山のあちこちを歩いていたら何度か再会して「あ、また会いましたね」「どうも」みたいなのを繰り返した。お互い特に干渉せずに目であいさつするだけ。
何度も会うと親しみがわく。
仲良くなれたら嬉しいけれど、意図して仲良くなろうとは思わない。
自然がいい。
自然でいたい。
怖くなくて、穏やかで、いい山だったな。