HSPは悪いこと?
繊細さんと書かれていることが多いHSP。
”highly sensitive person”の略で、ちなみに子ども版はHSC(Cはチャイルド)です。
「あなたは繊細ですか?」と仮に聞くと、多くの人がうなずくと思います。誰だって、生きていれば傷つくことは沢山あります。
HSPとは一般的な”繊細”よりも、もう少し繊細で敏感な人のことです。HSPに該当するかどうかは、Webにある専用のチェックリストで簡単に調べられます。
そのHSPチェックリストによれば、僕もHSPです。
HSPは気質(性格みたいなもの)で、10人に2人くらいと言われています。
さて、そんなHSP。Webで調べると、”うつ病になりやすい”とか、”生きづらさ”や”ストレスを感じやすい”とか、ネガティブな言葉ばかりでてきます。
”忌避するのではなく向き合うべき気質”とか、マイルドな言い方もありますが、それでもネガティブ感は否めません。
でも、ネガティブな要素だけなのだろうかと思います。
僕もしんどいことは確かにありますが、良いことだってあると思うのです。
短所と長所はウラオモテ
HSPであろうとなかろうと、何事も捉え方次第で良い悪いは変わります。
就活の面接で、短所を聞かれた際に、長所の裏返しを答えるのは鉄板ですよね。例えば、「一つのことに熱中すると、周りのことが目に入りにくくなることです」が短所です。しかし「一つのことに集中して、やり遂げる力があります」といった具合に。
HSPの特徴のひとつに、「空想力と想像力を備える」ということが言われています。想像力がありすぎるために、しんどくなることもありますが、想像力があるため、仕事で事前に問題になりそうなことに気づき、早めに対処することもできます。
とはいえ、心配事の9割は起こらないとある学者さんが言われているように、どこまで対応するかのわりきりは必要です。それは経験や人へ相談して補えばいいかなと思います。
さて、ここで、ぜひお伝えしたいHSPの特性があります。
HSPは弱い人ではない。環境感受性が高い人。
つまり周りからの影響を受けやすい人です。
たくさんの情報を拾いやすく、それに向き合いがちなHSPは、ネガティブな環境だとしんどくなりやすく、その視点だけがクローズアップされがちです。生きづらい世の中を象徴するわかりやすいラベルだからでしょうか。
だけど、ポジティブな環境だと普通の人(非HSP)よりも良い影響を受けやすいということが最近の研究では言われはじめています。ちなみに差次(さじ)感受性という理論らしいです。
情報を拾いやすいのだから、良い情報なら非HSPよりたくさん集められますし、その意味に気づきやすいということだと思います。
HSPであること
良い環境だと普通の人より成長度が増す。
それってなんだか素敵な気がします。
HSPだからしんどいことや苦しいことはあると思います。でも、HSPでない人は、辛くないかというと、周りの人を見ている限りそうでもないような気もします。
背がもっと高ければ良かった。頭の回転がもっと早ければ良かった。HSPでなければ良かった………。たらればにはキリがありません。
HSPの人も、非HSPの人も、一人一人に素敵な世界(個性や考え)があって、それが優しく繋がればいいなと僕は切に願っています。