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#6 インタビュー後記


「Beyond」って「越える」と言う意味なんですけど、教育と社会を越えるのもそうだし、自分自身を越えるっていうのもそうだと思っています。常に越え続けると、ある日突然大きなジャンプができるようになる。それは小さな小さな一歩の積み重ねなんです。


新しいことを学び始めたとき、それまで全く知らなかった世界が目の前に広がったようで、「楽しさ」や「面白さ」と感じることがあります。でも、学び始めた状態から、学び続ける状態に移行したとき、そこには一定の「苦しさ」があると感じます。ほとんど変化しない自分に対して「嫌悪感」があったり、「つまらなさ」を感じることもあります。

それでも学び続けていった先に大きな変化があり、そこには学び始めとはまた違う「楽しさ」が待っているのかもしれません。


「教師の役割とは何だと思いますか?」

最近、この問いを耳にすることが何度かあって、別の人が答えたにも関わらず、回答内容がほとんど一緒でした。


教師の役割とは、「子どもの心に火を付けること」。

それが答えでした。


もちろんこれには色んな答えがあると思いますが、私にとってはとてもしっくりくるものでした。

子どもの目の前には学びを心から楽しむ先生がいて、そんな先生が学びの伴走をしてくれるとしたら、彼らは小さな小さな一歩を踏み出し続けることができます。そして、いつか大きなジャンプができるのだと思います。


インタビューの中でも紹介したように、二川さんはご自身で団体運営をして、企業でインターンをして、校内研究の形を変えて、クラウドファウンディングにも挑戦しようとしています。

そんな先生が近くにいるとしたら、何かに挑戦したり学び続けることって楽しそう、というのが子どもにも伝わるような気がします。

教師としての使命感はもちろん大切ですが、それ以上に、「自分自身が楽しむこと」は、子どもの心に火を付けられる教師には必要な力なのかもしれません。


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建石尚子
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