平和のポストカード、つくりはじめました。
こちらの続きです。
個展の出展作品の制作は終わりましたが、告知活動も個展の準備の一環であり、ある意味作品だと思うので、制作過程のマガジンに入れていっています。個展が終わってからも制作を続けるわけですが、それは別のマガジンに入れようかしらとも思い始めています。
参宮橋での個展の会期中に、青山にも出展の予定です。
平和がテーマの企画展ということで、個展のテーマのひとつとも関係あるので、ひとりでも多くの方に知っていただけたらと思い、出展を決めました。
原画を出展する場合、ポストカードも1種類につき20部お取り扱いいただけます。種類の上限は未確認ですが、実際制作できそうなのは1種類なので、質問はしませんでした。
印刷所に依頼することも考えましたが、自分でつくってみたくなり、版画も印刷物なのではと思い、孔版画にしようと思いました。
(私は、左右反転するのが苦手です・・・。脳ミソで処理しきれません。他の3種類、凹凸平の版画に取り組んでいらっしゃる方は天才だと思います。)
今まで断続的にふわっと考えていたのですが、今日は具体的に考えました。そして・・・
ウォーターフォードの水彩紙でポストカードをつくることにしました。宛名の面には郵便番号や切手の枠があり「郵便はがき」の印字もされています。なので、既に片面はポストカードとして出来上がっているので助かります。反対側の面に版画を・・・と思っていましたが、背景などは版画ではない方法で彩色したくなってきました。
全部同じ方法でマスキングしたので、背景も広くとらえれば孔版画な気もします。
ウォーターフォードは、Tokyo Artist Book Fair 2021の葉書大の原画の支持体の候補にもした、懐かしい紙です(結局はアヴァロンを使いました)。
ウォーターフォードがダメと思ったわけではなく、当時いくつか描いた中でピンと来たのがたまたまアヴァロンだったというだけのことです。原画の枠は1点だけだったので・・・。夢中で色々描いていました。
そんなこんなで秘蔵のウォーターフォードは2種類持っているのですが、今回、「平和」との親和性が高そうな優しい感じの「ナチュラル」を選びました。そして、水張り用加工済みのF8のパネルに固定していきました。
これまで、未加工の木製パネルや木枠に張られたキャンバスに袋をかぶせるなどしてその上に貼り付けるというのをしたことがあるのですが、ちょっと大変で、この程、水張り用に灰汁止め加工がしてあるパネルを新調しました。
水張りではなく、乾燥した状態で固定しましたが・・・。
Tokyo Artist Book Fair 2021には、手漉き和紙の豆本も限定3部で出展したのですが、その時のことを懐かしく想い出しました。この作品も、最後に「良い旅を!」と書いてあり、結局私は幸せとかそういうのをテーマにして制作しているのだとあらためて思いました。
自分の制作について、普段なかなか言語化できていないのですが・・・。咄嗟にご質問いただいたときとか、特に困ります・・・。
今回の個展も、時空を超越する旅です。
葉書大の紙を固定していくのは、なんだか楽しかったです。ある種の儀式のようでした。いよいよ、作品として実際ご覧いただく部分をつくっていきます。とても楽しみです。
今までは原画とポストカードを同じにしようと思っていましたが、原画は現実の世界、ポストカードは空想の世界にしようかと思い始めました。そして、両者をリンクさせます。他にpeace cardもありますが、こちらもまた別の何かにしようかしらと思い始めました。
だんだんつくっていくうちに固まってきそうです。
ずっと気がかりでしたが、具体的につくり始めることができ、とても嬉しいです。ひとつひとつ終わらせていきます。
ありがとうございます。それでは、また。
その後です。
水彩、好きかもしれないと思いました。
ダニエルスミスのプリマテックは、生き物たちを見守る船の作品群にも使ってあります。自然界との繋がりを強化するおまじないに使用しました。
この後、さらにキラキラの儀もしました。下地なので、隠れてしまっていますが・・・。
平和のポストカードに話を戻します。
背景はまちまちになりますが、印刷も特にベタはムラがあることもありますし、小さな印刷所は特殊印刷なので1点1点異なります。それぞれ世界でたったひとつの作品です。色んな場所を旅しながら平和を祈念している連続性のある作品にしてみたくなってきました。
そろそろ、版もつくります。その前にもうちょっと下絵を具体化します。ユニコーンさんがPEACEと書いてるところにしようかなと思い始めました。